女性たちよ、立ち上がれ!
2018年の今となっては、女性の意見が抑圧された過去からはずいぶん進歩している…と言いたいところ。しかし、実際は今なおジェンダーギャップがチラチラ姿を見せるのは否めないのが残念ながら現状でしょう。
そこで、ビジネスコーチのMelanie Gormanさんと著者のJohn Grayさんが共同で寄稿した「Your Tango」の記事は、あえて女性が意見することを激励します。女性が男性の言いなりになってしまう理由を進化論目線から理解しつつ、それでも自分らしさを発揮するメリットを彼らから学ぶとしましょう。
「女性が優しくするのは、大抵自分の意見を貫き通したいから」なんていう不思議な概念が存在します。恋愛であろうと、学校や職場環境でも、とくに女性が自分の意見を強く持った途端に"ビッチ"扱いされてしまったり。どうやら「正直でダイレクトに物事を言うこと」は、“女性らしさ”に含まれていないみたい。
でもそれっておかしくありませんか?なぜ女性が自分の意見を持つと苦労しなければいけないのでしょう?
女性の従順さを
奨励しすぎる社会
著者のJohn Gray、 Your Tangoの上級副社長Melanie Gorman、そして離婚と失恋のコーチLindsey Ellison、デートとラブライフをインターナショナルにコーチングするSuzanne Muller-Heinzさん、そしてEQコーチのRenee Jainさんが口をそろえてこのアドバイスを送ります。
「絶対に誰かのために自分のニーズを犠牲にしないこと」
The Greater Good Science Center(大義のためのサイエンスセンター)は、女性はもともと周りを"養育したい"本能をもっているため、パートナーに「No」と言うのを申し訳なく感じてしまうと言います。つまり女性特有の従順さは、多かれ少なかれサイエンス(そして私たちの遺伝子)の責任ってこと。
加えて、The Greater Good Science Centerからこんな証言が。
「この傾向は、進化における適応行動と見られます。何せ古くから女性の役割は、子供を守ること、男性の役割は狩りや戦いに出ること、と割り振られてきましたからね」
ところが、残念ながらこの"役割"が強調されてしまうのは、進化論のせいだけではないそう。社会は今なお、家でも職場でも女性に従順さ、そして"事を荒立てないこと"を求めます。これを理由に女性が発言しにくい環境が奨励され、意見したならば"失礼"、"ビッチ"、"意地悪"という言葉で非難される。
では、上手に距離感を育むためにはどうしたらいいのでしょう?
自分のために
ありのままの自分を見せる
YourTangoのエキスパートが強調するのは、女性が男性に比べて遺伝子学的に思いやりが強いとしても、愛してもらうため、認めてもらうために自分の幸せまで犠牲にする必要はないということ。
これには私たちも同感です。ニーズを主張するのと欲しいものを手に入れるためにかんしゃくを起こすのは別の話。男性であれば「自分の意見を主張する=自信があって好感がもてる」と解釈されるかもしれませんが、女性が意見するととがめられる…。でも、だからといって自分のニーズや期待を相手に伝えるのが「悪い」と思ってはいけません。
むしろ自分の思っていることを口にして、ありのままの自分を見せていくことは、人生を客観視するのにも最適な上、人生にポジティブな影響をもたらしてくれる行為です。どんな恋愛においても、自己主張をするかしないか、素の自分を見せるか見せないかで関係も変わってきます。
難しいかもしれませんが、自分を信じてあげましょう。