どんなにエゲツない性欲も、弾道ミサイルには勝てないと判明。
「本能には逆らえない」とはよく言ったもので。
マスターベーションをするとストレスが減少するらしい、というのは有名な話でしょう。科学知識を分かりやすく教えてくれるサイト「AsapSCIENCE」の動画によれば、これにはオーガズムのときに放出されるドーパミンが影響しているそうです。
………で、です。<自慰行為とストレスの関係性>を頭に入れたうえで、アダルトサイト「Pornhub」のデータをみてみると、非常に興味深い。
弾道ミサイル誤報によって
ストレスを感じた「ハワイ」
本題の前に、もうひとつ。
去る1月13日、午前8時7分、ハワイ住民に向けて、あるメッセージが一斉に送信されました。
「ハワイに向けて弾道ミサイルが発射されました。ただちに避難をしてください。これは訓練ではありません」
予期せぬ事態に、「自分の人生はどうなってしまうのか?」と、たくさんの人が考えたことでしょう。幸い、このアラートは誤報だったけれど…。だからこそ、余計に困惑した人もいるかもしれません。
3.11を経験した人なら、緊急地震速報のアラートを思い起こせば、その気持ちが分かるはず。不気味に鳴り響く“あの音”を耳にすると、やはり背筋が凍りついてしまいます。加えて、「間違いだった」というダブルパンチには、どうしても気が滅入ってしまうのではないでしょうか。
緊急アラートは僕たちの命を守るためのもの、と理解しているうえで言いたいのは、聞いたときには不快感も覚えるということ。
アダルトサイトに
快楽を求めた「ハワイ」
なが〜い前置きも終わり、やっと「Pornhub」のおはなし。
上記は、彼らのリリースで公開された、トラフィックに関するインフォグラフィックです。時系列でみてみましょう。
08:07──弾道ミサイルの警報が一斉に送信される。
08:23──通常の土曜日のトラフィックから<77%減>となる。
08:45──アラートが「誤報」だったと発表される。
09:01──通常トラフィックの<48%増>を記録する。
もちろん、緊急速報を受け取ったあとに、アダルトサイトを見ようとする人が少ないのは、容易に想像できます。だけど、興味深いのは、誤報だと分かった途端に、通常に戻るだけでなく、それ以上に跳ね上がったトラフィック。
「なんでだ?」という疑問が浮かび上がります。これは、無意識のうちに感じたストレスを解消しようと、アダルトサイトを見ながら「快楽」を求めた結果だったのかもしれません。おそらく、人間の本能がそうさせたのでしょう──。
そこで、みなさんにこんな質問をしてみたいんです。
「もしも、あなたがハワイで同じことを経験していたら、何をしていたと思いますか?」