「お金と時間」の意外な関係。

30代になって、あらためて今勉強をしたいと考えています。

学生時代よりもいろんな経験をしたことで自分に足りないものが見えてきたし、まだまだ先の長い職業人生を考えた時、少しまわり道をしてでも学ぶべきだと気づきました。

さて、“学ぶ”という決意をした私ですが、ほかにも考えなくてはいけないことがあります。学費をどうするか、という問題です。

何人かの知人や友人に相談したところ、多くの人が「まずはお金を貯めることだね。がんばって」と応援したくれたのですが、一人だけこんな意見を言ってくれた先輩がいました。

「もったいない!」

これには考えさせられました。

もったいないのは、“時間”!

彼が「もったいない」と言ったのは、時間のことです。

毎月、学費をためていくと実際に学びはじめるのは1〜2年先になってしまう。一昔前ならいざ知らず、今の時代の1年はとても大きな意味を持っています。その間に社会は変化し、ビジネス環境も変わってしまいます。

なによりも、どうせ学ぶのであれば、その後学んだスキルや資格をいかせる期間が長いほうがいい。だから、お金を貯めている時間がもったいないというわけです。

学ぶ決意をした後、お金をどうやって貯めるかばかりを考えていた私には目から鱗。なるほど、そういう考え方もあるのか、と思いました。

じつは、社会ではこの考え方は当たり前だった。

よくよく考えてみると、この「お金を貯めている時間がもったいない」という考え方は、社会では当たり前です。

例えば、大きな企業でも新規事業を立ち上げる場合、すべての資金を自社で用意するケースは稀でしょう。そんなことをしていたら企業活動が停滞します。銀行から融資を受けるなどして、スタートするのが一般的です。

とくにアメリカでは無借金経営よりも、ある程度の負債をかかえてでも成長スピードを重視する傾向があるというのを物の本で読んだことがあります。

事の大小はまったく違いますが、私の学費問題も考え方としては同じことが言えるはずです。時間がもったいない。

結局は私は……。

そう、企業でも個人でも融資を受けるってことは、じつは時間を買っているといえるわけです。夢や目標の実現に向けて、今の時代お金を貯めるという選択肢だけでなく、「時間を買う」という選択もあるのだと気づきました。

学費を貯めてから勉強するのではなく、時間を早めて自分の夢に投資できたなら、と思いはじめた、私。

その第一歩は自分の可能性を知ること。

さて、私の可能性は?

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