GoProド素人の僕でも、こんな写真が撮れた!

3月29日、僕は不安を抱えながら石垣島に向かった。

GoPro社から新製品「Fusion」を使うチャンスをいただいたのだが、カメラ初心者の僕は使いこなせるかが心配でしかたなかった。

山を登っている、ボートに乗っている、夕食中でさえも、とにかく撮影を続けた。もう数で勝負するしかない、と考えたからだ。

ホテルで「Fusion」の撮れ高を確認していたら、自分が思っている以上に収穫があった。いや、誰かに見せても恥ずかしくない写真を再撮影できたと言った方が、正しいのかもしれない。

「こいつ、ちょっとズルいな。しかも、奥が深い」

撮影後にベストタイミングで
シャッターを切れる

Fusion」では、GoProの最大の特徴とも言える「体験」が撮れるだけでなく、さらに「体験空間」もカタチに残せる。言い換えれば、360度撮影ができる。

ただし、僕が言っているズルさとはこれではない。自分が撮った動画から、好きなアングルで写真や動画をもう一度撮影できるのがズルいのだ。

GoProアプリに撮影したデータを転送すれば、スマホでVR空間の鑑賞が可能になる。あとは、気に入ったシーンを探し、思うままに切り取るだけ。

使ってみて分かったポイントは、主に3つ。

1. 撮影前にアングルを考える必要がない
2. シャッターチャンスを逃さない
3. 何度でもやり直しができる

「自分が包まれている空間を
演出するのがコツ」

どんどん撮影が楽しくなってきた。ひとつのことを様々な角度から見れるし、新しい魅力も発見できる。

「Fusion」は初心者も使いやすい。だけど、ハードルが低いがために、撮影するものが似通ってきてしまうという面もある。

9人が参加した石垣島でのツアーでは、ディナーの際にみんなが撮影したものを見せ合っていた。その中でも、1人だけ異なる雰囲気の写真と動画を撮っている人がいた。ビデオクリエイターとして活躍する、Kazuhiro Joy Kimuraさんだ。

そこで、ディナーの後に時間をいただき、「撮影のコツ」を聞いてみた。

──普段は一眼レフを使っていると思うんですけど、今回、「Fusion」を使ってみた感想はいかがでしょう?

「アイデアは無限大なのですが、それをひとつに絞るっていうのが難しいですね。

色々なことに通じるのですが、何でも試してみないと分からない。経験が蓄積されていけばいくほど、作品に対する撮り方が決まってきます。

正直、今はまだ経験もないので、手探り状態です。だから、楽しいと思える撮影をしてみました。それがカタチになっていくプロセスを、これから積んでいくんだと思います」

──例えば、撮影をしているときに楽しいと思えたのはいつでしょう?

「やっぱり空間を撮れるのがポイントなので、ドーム状になっている、包まれている場所は良いと思いました。

これは100%絵になる感覚があります。木が生い茂った中から飛び出る、という撮影をすれば、勝手に円になってくれるので。

逆に何もないところでリトルプラネットを撮っても、他の360度カメラでもできちゃうんですよね。例えば、葉っぱの中で囲ってあげる。自分が包まれている空間を演出するのがコツだと思います」

──なるほど。

「見たことがある気はするけど、見たことない。聞いたことがある気がするけど、聞いたことない。そんな近くて遠いところを撮影してあげると、他の人の興味を引きやすいです。何だこれ?と思わせられるので。

一眼レフを使っているときにも、ピントを合わせたり、ぼかしてあげたりして、既視感はあるけど新しいものを演出しています。

そんな視点を変えた工夫をしやすいのがGoProの『Fusion』なんですよね」

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。