ド素人の私が「ラグビー観戦」にハマった日

去る4月21日、この日は私のなかで忘れられない一日となりました。なぜなら、人生で初めてラグビーの試合を観戦したから!

試合を観た場所は、本場ニュージーランド。正直、ルールも知らずに本当に楽しめるのかとソワソワしていたけれど、いらぬ心配でした。行ってみて実感したけれど、ラグビー観戦って、試合そのものだけを楽しむってことだけではナイのです。

来年、2019年には、日本でラグビーワールドカップが開催されます。せっかくだから、素人目だからこそ見えた試合観戦の楽しさを、先にお伝えします!

選手がいないグラウンドで
盛大な余興!

今回私が観たのは、ニュージーランドチームのCrusadersと日本からきたSunwolvesが戦う「スーパーラグビー」の試合。

せっかくニュージーランドで観るのだし、民族舞踊のハカも見れるかもしれない!と意気揚々としていたけれど、「代表チームしかやらないですよ」と隣の席の人に言われてすこしガッカリ。

そんな時、会場内に突然リズミカルな音楽が流れ、現れたのは……、

© Atsushi Ishiguro

ボンボンを両手に持った可愛いチアリーダーたち!4月のニュージーランドと言えば、季節はもう秋。肌寒い環境にも負けずにとびっきりの笑顔で踊ってくれました。

と思ったら…お次は、鎧を着て剣を持つ男性と馬が登場!

© Atsushi Ishiguro

どう考えてもラグビーの試合に毎度馬が出てくるわけではないと思うのですが、よくよく考えてみると、Crusaderとは英語で「十字軍」という意味。

© Atsushi Ishiguro

地元チームを応援する騎士たちの登場で、会場内の熱は一気にヒートアップしました。グラウンドを何周もしてファンサービスをしたり、実際に馬が出入りするゲートはお城の正門のようなつくりになっていたりで、結構気合が入っていました。

毎回ラグビーの試合で、これほど盛大に余興はないかもしれないけれど……、楽しめるかどうか不安だった私の心をガッチリ掴んでいったのは確かです。そして、地元チームの余興に声援を送る観客を見ると、皆がそれぞれ楽しんでいて、「固くならずにリラックスしていて良いんだな」と思うことができました。

イチバン興奮するのは
やっぱり試合!

© Atsushi Ishiguro
© Atsushi Ishiguro
© Atsushi Ishiguro

余興の話に触れましたが、ひとたび試合が始まると、観客の目は選手の動きに釘づけ!

私はというと、点の入り方などはざっくり教えてもらったものの詳しいことはよくわからず……。それでも、フィールド上を駆け回る選手の一挙一動にハラハラしていました。

選手から選手へボールが投げられたと思ったら、ぶつかり合ったり倒れ込んだり、野球と水泳くらいしかまともに観戦したことがない私にとっては、こんなに激しくて熱いスポーツは初めてでした!生で観戦していると、フィールド全体を見渡せて、試合の流れの変化が手に取るようにわかるから、テレビで見るよりも何倍も面白かったです。

お約束なものも……
やっぱりスキ!

試合に夢中になっていれば、喉も渇くし小腹も空くということで、欠かせないのはドリンクや軽食。例えば、ビールやポテトフライやホットドッグ。定番メニューに加えてニュージーランドでは、フィッシュ&チップスやパイもよく食べられるんだとか。

私はホットドッグを食べましたが、必死に選手たちを応援して思った以上にお腹が空いていたのか、コンビニや露店で買ったものとは比べ物にならないほど美味しく感じることができました。

見るだけじゃなくて
「全身で感じる」

今回、取材も兼ねて競技場に足を運んだ私。試合後には、Sunwolvesで前回のラグビーワールドカップ日本代表にも選ばれた田中史朗選手に、すこしだけ話を聞くことができました。

田中選手が教えてくれた、ラグビーを知らない人でも楽しむコツを紹介します。

「テレビで観ても楽しいスポーツですけど、人が当たる音っていうのが刺激的だと思います。男性も女性もそこに興奮して、さらに面白く感じると思うので、ぜひ会場に足を運んでもらいたいです」

確かに、試合観戦をしていて、選手同士のかけ声、声援、アナウンス、すべての音と目の前で繰り広げられる熱いプレーが一体となり、大きな渦のような熱気が場内を包んでいました。その渦が、興奮する気持ちをさらに掻き立ててくれたんですよね。

*

これまでは、ラグビーのルールがわからないからと会場に足を運ぶことはなかったけれど、試合を観戦して、何でも試してみなきゃわからないものだと心底実感。

行った人だけが味わうことができるこのワクワク感。あなたもぜひ、日本で体感してみてください!

Top photo: © Atsushi Ishiguro
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。