蜜ではなく、火星のデータを集める「ハチ」
火星のデータをできる限り集めるため、NASAはドローンを飛ばす計画をしている。マーズ・ローバーでは移動が困難だった場所も、簡単に探査できるからだ。
空中からの観測をさらに強化するため、3月末にこんな発表があった。
火星を飛び回る
「ハチ型ロボット」
火星の地表からでは測定できないデータを収集するためにNASAが目をつけたのは、ハチのようなロボットだった。
NASAの情報によれば、機能性が高い「Marsbee」を使うことには主に3つのメリットがあるという。
1.再構成のしやすいセンサネットワークの構築
2.しなやかで強いシステムの創出
3.ひとつでも多数でもデータサンプルの収集が可能
ハチのような小さなロボットを大量生産すれば、これらは実現可能になるだろう。たとえ壊れたとしても替えがきく。
ただし、「Marsbee」の運用はまだまだ先になりそうだ。地球に比べて大気圧がわずかしかない火星では、大きな浮力を得る必要がある。これからテストをしていく予定だが、現段階ではセミのような羽がつけられるとのこと。
ルックスは奇妙になる可能性もあるけど、近い将来、火星のテラフォーミングが進められるときにハチ型ロボットが活躍するかもしれない。
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