火星の1日が短くなっている

NASAによる調査で、火星の自転速度が年間約4ミリ秒増加していることが分かったらしい。

これは、火星の1日の長さをわずかではあるが年間数ミリ秒短くしていることを意味する。火星の1日はもともと地球の自転周期よりも少し早めの24時間37分だったそうだが、その時間が変化しつつあるということか。

火星の自転を速めている原因は?

この現象が起きた原因について科学者のたちの間では、「氷の蓄積や氷に覆われた陸地の上昇により惑星の質量が変化して起きた」といった意見をはじめ、さまざまな推測がされているものの、完全には明らかになっていない。

「私は長い間、インサイトのような地球物理学的な基地を火星に設置するための取り組みに関わってきましたが、この結果はこれら数十年にわたる作業をすべて正当化するものだ」。

NASA「ジェット推進研究所」のInsight主任研究員Bruce Banerdt氏がこう述べていることからも、今回の発見が火星の内部構造に関する研究に対して大きく貢献したことは確かだろう。

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