話題のヴィンテージショップ『nude vintage』が、Web限定の理由
今、ヴィンテージ界で圧倒的な存在感を放つ『nude vintage』。
オープン前からInstagramで驚異的な拡散力を見せ、スタートして3ヵ月後には伊勢丹新宿店でポップアップストアを実施。ますます多くの女性たちから支持を受ける同店がWeb限定の理由は何なのか?
オーナーの佐藤友美さんにお話を伺いました。
——今、Web限定のヴィンテージショップが増えてきています。その中で『nude vintage』が多くの女性から支持を受ける理由ってなんだと思いますか?
まず、今、ヴィンデージがブームですからね。ファストファッションが街に溢れていたり、トレンドやブームばかりを追うブランドが多かったり。
中でも『nude vintage』は、
あとはSNSのおかげでもありますね。お店をオープンする前からスタイリストさんなどに無料リースをし
——『nude vintage』にはどこか独特な雰囲気がありますが、どのような世界観をイメージしていますか?
私自身、旅が大好きなので、土地の人や文化に触れて買い付けをし
旅って、しようと思ってできることじゃないじゃないですか。
——バイイングはどちらで?
アメリカに行くことが多いんですが、
——地域にこだわりはない、と。『nude vintage』のセレクトには一貫性があるように思います。選ぶ時のルールがあったり?
……ないかな(笑)。ほとんど直感です。
——少し具体的にバイイングの様子を教えてもらえますか?
アメリカだと1日の買い付けが終わるまでなにも食べないんです。
最近は、いつでもメンタルコントロールできるかど
——メンタルコントロールはどうやって?
アドレナリンが出るように仕向けるというか。
常に一人での行動なので、
あとは、時差ボケが起こらないように買い付けに発つ数日前から現地の時間に合わせて生活し
——結構頻繁にバイイングに行ってますよね。
だいたい3ヶ月に1回くらいは行きたいなと思っています。
私にとって旅も買い付けも同じくらい重要なので、出来るだけ頻度
——何だかいろいろと独自的で。
そうですね。前職は違う仕事をしていて、右も左も分からず、
立ち上げた当初は負い目に感じていたし、
——もともとスターバックスで働いていたとか。
13年くらい働いていました。今でも私のスピリットのベースはスターバックスにありますね。生活のためではなく、誰かのために、
——大好きな会社を辞めてファッション業界に挑戦した理由は?
実は、もともと服飾の専門学校に通ってスタイリストを目指していたんです。ただ、地方出身で生活費などを自分で払っていたこともあり、金銭的に続けるのが難しくて諦めました。
そのまま学生の頃からアルバイトをしていたスターバックスに就職したんですが、父が亡くなったのをきっかけに、ずっと心のどこかで拭えなかった「アパレルの仕事がしたい」という気持ちに素直になりたくて、ファッション業界に再挑戦しました。
——そこで、どうしてヴィンテージを?
もちろんヴィンテージが好きだから。歴史が好きなのでいろんな風景や世界の激動の時代を生きてきた服に
特に最近は戦争について調べたり学んだりしているので、
——これだけの人気です。Webではなく実店舗をオープンしても成功しそうですが?
『nude vintage』は世界観を表現することを一番大切にしてるので……。
——ん?なおさら実店舗のほうがよいのでは?
世界観やセレクトのクオリティを保つには、実店舗ではなく、今の形が最適だと考えています。それに、
——世界観やセレクトのクオリティを保つためにweb限定。おもしろいですね。
Webだけでなく最近はポップアップストアにも力を入れています
Webにせよポップアップストアにせよ、結局は世界観のあるセレクトが大事だと思っています。
——そのために、アスリートのようにメンタルコントロールまでして、バイイングをしているわけですね。
ええ、そうです(笑)。たしかに、スポーツ選手みたいですよね。
【Information】
HP:https://nudevintage.thebase.in/
Instagram:https://www.instagram.com/_nude_vintagecloset_/
※写真はすべて6月16日(土)〜19日(火)にBPMにて開催されたポップアップストアの様子を撮影したものです。