男性がどっぷりハマる「塊根植物」の魅力とは?

「塊根(かいこん)植物」を知っていますか? 有名百貨店や人気のイベントスペースなどで大規模な展覧会が開催され、レアなものになると一株10万円以上で取り引きされるという、この不思議な植物のブームとその魅力についてご紹介します。

人気ショップのスタッフも
ハマった魅惑の植物

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© 2018 TABI LABO

そもそも「塊根植物」とは、サボテンなどに代表される「多肉植物」の一ジャンル。

根や幹がこんもりと膨らんだ独特なフォルム、今にも動き出しそうな肉感や質感などが特徴で、多くはアフリカを原産とする植物です。

今回は、そんな塊根植物に魅せられた「BEAMS」の社長室新規事業部主任・相田高史さんのご自宅にお邪魔し、その魅力についてお話を聞きました。

ファッション、音楽、アートなど、長年にわたって様々なカルチャーをリードし続ける人気セレクトショップのスタッフをも虜にする塊根植物の魅力とは......?

インテリア好きが高じて
「塊根植物」の世界に......

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──そもそも、相田さんが植物にのめり込んでいったキッカケは?

 

今の所属は「社長室」なんですけど、もともとは店舗で雑貨のVMD(ビジュアルマーチャンダイジング/店舗のディスプレイやレイアウトを考案・実施する部署)を担当していたんです。

そのときに、植物がもともと好きだったので、自分から「植物のバイイングもやらせて欲しい」ってお願いして。それからはVMDをやりながら、植物だけバイイングも担当させてもらいました。そもそもバイヤーでもないのに、完全に趣味というか……公私混同ですよね(笑)

 

──「BEAMS」には、スタッフの得意分野をさらに伸ばし、興味があることにはどんどんチャレンジさせてくれる社風があると聞いたことがあります。

 

そうなんです。今でも「スターを育てる」と代表取締役の設楽が常に言っていて、絵を描いているスタッフ、スケートボードをしているスタッフ、釣りが好きなスタッフなどジャンルも幅広いですね。アパレル業務と平行して農家をやっているスタッフまでいて、会社もそれをバックアップしてくれたり、ときには仕事になるように後押ししてくれたりもするんです。

 

──なるほど。では、植物のなかでも、とりわけ塊根系を好きになった理由は?

 

最初は家で観葉植物を育てていました。インテリアがもとから好きだったので、やっぱり”緑”って外せない要素で。キッカケはそんなところからでしたね。

あるとき、「BEAMS」が運営するイベントスペース「B GALLERY」で、広島の“植物屋”「叢-Qusamura」とイベントを開催したんです。「B GALLARY」でキュレーションを担当しているスタッフの藤木は同期なんですけど、イベント自体も大成功して、そのときに二人で「これはすごくBEAMSっぽいよね」と盛り上がったんです。

そこから「店頭でも常設で販売していきたい」と思い、「叢-Qusamura」からのバイイングがスタートしました。

それからは一気に僕自身も塊根植物の魅力にハマっていって、自分でも塊根植物を買い集めるようになっていきました。

イベントで実感した「ブームの兆し」と
男性が夢中になる理由

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──多肉植物や塊根植物へのお客さんの反応は?

 

驚くほどよかったですね。イベントをやれば、その場でもどんどん売れていきました。

「叢-Qusamura」にもともとすごく多くのファンの方がいらっしゃったので、それもいい追い風になっていたと思います。そこからは、僕の植物仲間……というか先輩で、今でもいろいろと教えてもらっている「Botanize」の横町健さん(「anea design」代表)とも、昨年、横浜にある「BEAMS PLANETS YOKOHAMA」で塊根植物のポップアップをやらせてもらいました。

 

──塊根植物の輪が公私ともに広がっていったんですね。

 

そうですね。最近だと、僕個人としては農家さんから直接買うことが多いです。じつは土・日限定とかで一般向けに販売していたりするんですよ。

千葉に4カ所くらいあるんですけど、「グランカクタス」というところが一番有名で、ここはGoogleのCMにも使われていました。あとは「二和園」や「サボテンオークション」も有名ですね。

多肉を育成されてるハウスがいくつかあって、そこにお客さんがワーっと押し寄せて買っていく感じです。

 

── 一株の価格はいくらくらいなんですか?

 

一番安いもので1万円くらいからで、高いものだと10万円越えもあります(苦笑)。最近はかなり人気も高くなってきたので、値段もどんどん高騰していますね。

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──それほど高額なのに手が伸びてしまう理由は?

 

僕は昔から古着がすごく好きだったんですよ。もしかすると、ヴィンテージのアイテムを買うときの感覚にどこか近いのかもしれません。

見つけ出す楽しみや、珍しいと思って購入したものが後からブレイクしたりとか。手に入れた後、服は着る楽しみがあるんですけど、植物は時間をかけて育てる楽しみがありますよね。

そこもハマってしまう要因の一つだと思います。

 

──育てていくうちに形などが変化していくのは、見ていても楽しそうですね。

 

そうなんです。たとえば、塊根植物って土に入っていない、根っこもついていない状態で輸入されたりするものもあるんですけど、最初はシワシワのゴーヤみたいな状態で、生きるか死ぬかもわからないんですね。そこから土に挿して、根が生えて、水をあげると、ボンっと膨らんでいったりして……。

そうやって形がどんどん変わっていく楽しみがありますね。あとは、花が咲いたりとか。

さらに今は鉢にもこだわっている方が多いです。人気のある鉢を売るときは行列までできたりしますから。なかには、植物が好きなのか鉢が好きなのかわからないような感じになっている人もいますね(笑)。

「BEAMS」でも昨年のPOP UPで「invisible ink.」の鉢を何個か出させてもらったんですけど、前夜組が出て、わざわざ地方からこられる方もいたほどでした。

加熱する「塊根植物」の人気と
シーンの今後について

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──塊根植物は形が特徴的で、個体差がすごくありますよね。そんなところもコレクション魂というか、男心をくすぐるポイントなんでしょうか?

 

そうかもしれませんね。確かにポップアップショップでも塊根植物を買っていくのは9割ぐらいが男性なんですけど、たまにすごくマニアックな女性もいるんですよ。

数カ月に一度、五反田で「サボテン・多肉植物ビッグバザール」というイベントがおこなわれているんですけど、とにかく行列がすごい。その一番先頭にコアな“多肉女子”が並んでいることもあります。

僕も前回は始発でいってきたんですけど、やっぱり少し安いんですよね。農家の方もイベント用にちょっと値段下げしたりしていて。だから、ここぞとばかりに欲しい植物は並んで買ったりもします。

ちなみに、塊根植物にハマっている多くの方は、グラキリスという種類をキッカケにしている人が多いようです。個体差もあるし、持ってない形があるとついつい欲しくなっちゃうんです。

僕も今は五鉢もっていて、種から育てているものもあります。相場としては2万円から15万円くらいですね。

 

──相田さんはグラキリスのどこを見て選ぶんですか?

 

僕の場合は“丸さ”です。太っていて丸っこい形がなんともかわいいですよね。あとは、頭が三つあるやつとか、ちょっと傾いてる、色とか……ポイントはたくさんありますが、結局は個人の好みの世界になってくると思います(笑)

 

──次に狙っている種類などは?

 

ウィンゾリーという種類は2株もっているんですが、今は山採りの大きい株を探しています。最近、ようやく自分なりの好き嫌いの基準がはっきりしてきて、「これは育てていてもおもしろくないな」とか、葉っぱや花をみて「ちょっと違うな」とか。

だから、無駄な買い物は減ってきてると思いますが、その分深みにハマっていってる気もしています……当分、この熱は冷めそうにないですね(笑)

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「塊根植物」ファン・相田さんの
お気に入り「ベスト3」を発表!

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塊根植物の魅力にどっぷりとハマっている相田さんに「なかなか甲乙つけがたいんですが……」というところを無理を聞いてもらい、とりわけ愛してやまない3種類を選んでもらいました。

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「アデニア・ペチュエリー」(原産国/南アフリカ)

「昨年『anea design』のイベントをやらせてもらったときに購入したものです。通称・ブルーグリーンと呼ばれているんですけど、少しシルバーがかった涼しげな色合いってとても珍しいんですね。そこに一目惚れしました。塊根部の色も白と緑の切り替えがおもしろいですよね」

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「キフォステンマ・ベティフォルメ」(原産国/ソマリア)

「パッと見はグラキリスと似ているんですけど、まったく違うものです。じつはここまで樽のように丸くはなりづらい種類で、見つけた時はたシルエットに感動して購入しました。詳しくなればなるほど、こういう珍しいポイントに気付くので余計欲しくなってしまうんです(笑)」

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「オペルクリカリア・パキプス」(原産国/マダガスカル)

「これは長野県の農家さんで購入したものなんですけど、なんといってもこの繊細に広がっている枝ぶりが素敵なんですよね。鉢と枝のバランスがすごく好きです。ちなみに、この鉢はアダム・シルバーマンという作家さんの作品で、すごく気に入っているものです」

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