ブームの火付け役に聞いた「塊根植物の正しい育て方」

これから塊根植物を育てようと思っている人はもちろん、すでに育てている人にとっても「正しい育て方」は知りたいトピック。ネットでは色々な情報が飛び交っており、どれが正解なのかいまいちハッキリしない。

というわけで、塊根植物ブームを世に巻き起こした、エキゾチックプランツショップ「BOTANIZE」の代表・横町健さんに質問。

「光」「水」「風」の3大要素を中心にポイントをまとめた。

大前提として……

「もともと植物は自然の中で育っているもの。だから、できるだけ自然の環境に近づけてあげるのが大前提。暖かいときは外に出して自然の光と風、雨水を。やっぱり自然のものを与えるのが一番です。

パキポディウムなら、できるだけマダガスカルの環境に近づけることを意識。日差しが強く、雨が少ない。日本の冬のように冷えないので、寒くなってきたら室内に入れてあげましょう」

【塊根植物の育て方〜光〜】

塊根植物 育て方
©2020 NEW STANDARD

「グラキリスなどパキポディウムであれば、天気が良い日は外に出して直射日光をガンガン当ててOK。遮光は必要ありません。マダガスカルの自然な環境に屋根はありませんから。

ただし、ボディが緑系のアデニア・グロボーサなど、種類によっては遮光が必要です。直射日光を当ててしまうと、日焼けして黄色くなって元に戻らないことも」

【塊根植物の育て方〜水〜】

「水やりのペースについては、『土が乾いたら』という表現が散見されますが、表面は乾いていても中はまだ湿っていることがよくある。それを見越して『土の表面が乾いてから3日空けて』などと言われることもありますが、3日間快晴だった場合と曇りだった場合とでは乾き方が全く違う。あまり数字に気を取られないほうがいいと思います。

目安としてよくお客様に伝えているのは、『竹串を刺して土がべっとり付いたらまだ湿っている』ということ。でも、僕は実際に竹串を刺したことなんて一度もない。鉢を手に持ったときの重さで判断します。

感覚的と言われるかもしれませんが、重要なのはお客様が自ら経験して、試行錯誤をしながら覚えるということ。高いお金を出して買った植物を完璧に育てたいという気持ちはよくわかりますが、別に失敗なんてないと思うんです。

ちょっとグズってきたら、水やりが早かったかな?って乾燥させればいい。BOTANIZEのバルコニーの日差しの環境とご自宅の環境とはまったく別ものですから、その環境に一番適した方法をご自身で見極めながらやるのがベストですね」

【塊根植物の育て方〜風〜】

塊根植物 育て方
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「光と水が注目されがちですが、風を忘れてはいけません。無風状態では空気が蒸れてカイガラムシが出ることがあります。

とはいえ、クーラーの風は良くない。扇風機で一定の風を延々と当て続けるのもNG。葉っぱが黄色くなったりカサカサしてきたりします。自然の風に当てたほうが、断然葉っぱの状態は良くなります。家の中でずっと愛でていたい気持ちもわかりますが、日中は外に出してあげて、自分が外に出て愛でるのがいいですよ」

来る冬……家の中に入れるべき気温は?

塊根植物 育て方
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「僕は限界まで外に出しておきたい派なんですが(笑)、基本的には15℃以下になると中に入れたほうがいいと思います。パキポディウムの中でもウィンゾリーは特に低音に弱いと言われているので要注意。

植物専用のヒーターを無理して買う必要はありません。エアコンを入れて人間が生活する環境下であればまったく問題ないと思います」

※最終回、「塊根植物の発根管理編」は明日19時公開予定

Top image: © 2020 NEW STANDARD
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