「オークリー」のレンズに金属の棒を落としたり、何度も踏んだりしてみたら......
超一流のプロアスリートをはじめ、世界中のさまざまなタフな現場で圧倒的な支持率を誇るアイウエアブランド「OAKLEY(オークリー)」。
とあるキッカケから、世界有数のアイウエアメーカーであり、オークリー製品の製造・販売をおこなう「Luxottica(ルックスオティカ)」の日本法人のオフィスにお邪魔する機会があったので、こんな不躾な質問をぶつけてみた。
「オークリーのアイテムに使われているレンズって、すごく丈夫だって話を聞くんですけど......あの......本当にそんなに頑丈なんですか?」──。
会議室に設置されていたのは
物々しい実験装置......
ブランド担当者に案内されたのはオフィス内にあるミーティングルーム。
イチローや松山英樹といった国内外で活躍する、オークリーがサポートする多くのプロアスリートのサインやユニフォームをはじめ、BMXやサーフ&スケートボード、ゴルフバッグなど、ブランドと親和性の高いギアなどがずらりと並ぶ室内の一角に、何やら物々しい装置が......。
「ちょっと見ていてもらっていいですか?」
そういって、担当者は装置のなかに据えられた人間の頭の形をしたモックにオークリーの人気モデル「RadarLock」を装着する。
「重さ500グラムの先の尖った金属の重りをレンズに向けて落とします。高さは1メートル30センチ。いきますよ」
ゴガッ! ガンッ! カッ......カラーン......。
目視できないほどのスピードでレンズに直撃した金属の棒が、装置を覆う厚さ約20ミリのアクリル板に弾き飛ばされ、室内に大きな音が響く。
装置から取り出されたサングラスのレンズには、重りの尖った先端部が衝突した生々しい凹みが......。
「一般的なアイウエアのレンズであれば、割れる、もしくは砕けている衝撃です。でも、オークリーのレンズなら、ほら、傷はついていますが、貫通したり割れたりはしてませんね? まぁ、もうこのレンズは商品にはならないので......」
ゴッ! ザガッ! ガッ!
おもむろにレンズを床に置き、勢いをつけて何度も踏みつけるブランド担当者。そして、先の実験で落下させた金属の棒を手に取り......
ゴスッ! ギッ! ゴッ!
何かに取り憑かれたように、レンズに向かって金属の棒を振り下ろす。そして、尖った先端部をレンズに接触させたまま、切り裂くように横に滑らせる。
ギギッ......ギィー、ギィ......
「見てください......はぁ......裂けたり......はぁはぁ、穴が開いたりしないんですよ、ここまで痛めつけても」
日本を代表するビジネスエリア・千代田区にあるオフィスビル内の一室でエクストリームな“実験”を繰り返してくれたブランド担当者は、額にうっすらと汗を浮かべ、荒れた息を整えながらこう言った──。
海外で撮影され、ネットに公開されている検証動画などでは“銃弾”を弾く様子なども確認できるオークリーのレンズ。
1975年、今から約45年前にモトクロスのグリップ開発からはじまったブランドが、どのような経緯でこれほどまでに優れたテクノロジーを手にし、そしてこれからどのような進化を遂げるのかは非常に気になるところだが、今回の実験で明らかになった事実......それは......