サングラスで有名な「オークリー」ですが、じつは......
サーフィンやスケートをはじめとするエクストリームスポーツだけでなく、近年ではゴルフやラン、野球といったシーンでも高い人気を誇るブランド「OAKLEY(オークリー)」。
ウェアやシューズ、バッグなど、じつに様々なギアをリリースしているオークリーですが、ブランドのアイコン的なアイテムとして真っ先に思い浮かぶのは「サングラス」に代表されるアイウエアではないでしょうか?
そんな「オークリー」ですが、ブランド創業当時、今では想像もつかないニッチなアイテムの専門メーカーだったことを知っていますか?
「オークリー」が作っていたもの──それは、オートバイや自転車のハンドルグリップ。
1975年、アメリカで大流行していたモトクロス(オートバイ)のハンドルグリップを製造・販売する会社として立ち上がった「オークリー」ですが、すでにいくつかの人気ブランドが存在していたことから、思うように売り上げを伸ばすことができませんでした。
そんななか、子どもたちの間でブームになりつつあったBMX(自転車)に目をつけて専用のグリップを展開したところ、これが大ヒットを記録。
グリップの開発のため、独自素材の研究に力を入れていた「オークリー」は、そのノウハウを活かしてモトクロス(オートバイ、自転車)用のゴーグルをリリースし、シーンにおける認知と人気を不動のものとします。
そして、その後に世界的な規模で巻き起こったスキーブームの際、いち早く専用のゴーグルを市場に投入し、「サングラス&アイウエア=オークリー」というイメージの礎(いしずえ)を築いたのでした。
ちなみに、現在は「オークリー」の表記と読み方で統一されている「OAKLEY」ですが、日本に代理店が存在していなかったころは「オークレイ」と呼ばれており、50代以上の超ベテランのスキーヤーやサーファーのなかにはいまだに「オークレイ」と呼称する人もいて、そんなところからもブランドの長い歴史を感じられたりもします。
※上記、諸説あり。