テント、工具、ガーデニング用品。住民同士でシェアする「下北沢のコンテナ」
今、欲しいけれど買うほどではないモノ──。それをいつでも借りられるサービスが、駅周辺の再開発が進む下北沢に登場した。
「下北線路街 空き地」の無人コンテナ「下北沢ShareBOX」は、街中や住宅共用部に設置した共有コンテナを介して、近隣住民が準生活必需品をシェアすることを目的としたサービスだ。「博報堂」と「住友商事」が共同して事業開発を進めており、今月より4月中頃までの試験導入だそう。
コンテナ内には、テントなどのレジャー用品や玩具、工具、ガーデニングツールといった、日常での使用頻度は低いが、あると便利なモノが揃う。およそ50点の商品を運営組織が用意し、貸し出し需要の高いものをデータ分析。さらに近隣住民が持ち込んだモノでのシェアが生まれるかも検証しながら、生活者の利便性を図っていくようだ。
高まるシェアリングサービス需要の背景には、つねにそれを支えるテクノロジーがあるけれど、モノを介した生活者同士の交流促進をアナログでチャレンジしてしまうのが逆に新鮮。古着や雑貨、サブカルが集まる“シモキタ”を実証実験の場に選んだ理由も、なんとなくわかる気がする。
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