【研究結果】ペンギンの「生まれ故郷」が判明

現生ペンギンの共通祖先は、いつどのようにして地球上に現れたのか──?

これまで多くの研究者たちが調査を続けてきたその謎が、ついに解明された。

「カリフォルニア大学バークレー校」の科学者らによる新しい研究によると、これまで定説とされてきた南極大陸で生まれたのではなく、約2200万年前の中新世(地質時代)にオーストラリアニュージーランドで最初に進化をし、その後に南極海を渡ったという。

研究は世界中の大学機関や博物館に協力を得て、18種類のペンギンの血液と組織サンプルを分析。ゲノム情報から数千年に及ぶペンギンの進化の歴史を追跡した。

なるほど。南極にいるペンギンが北極にはいない理由も、たしかに辻褄が合う。

では、南極へと渡ったペンギンの祖先は、どのようにしてアフリカ南部南アメリカまで生息地を広げていったのか? 

じつは、ここに温暖化と酷似する気候変化が起因していた。

研究者らの見解では、1200万年前、南極と南ア大陸の間のドレーク海峡を塞いでいた氷が融解。そこからペンギンたちが開放され、温暖な沿岸地域へと移動していったんだそう。

極寒の海から温暖な海まで、今日広くペンギンが分布する背景には、彼らの環境への秀でた遺伝子適応性がある。それでも、歯止めの効かない今日の海水温の上昇には、さしものペンギンたちの高い適応力をもってしても、順応するまでの時間が足りなすぎるという見方が大半のようだ。

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