ペンギンを守るため、「専用トンネル」ができた!

ニュージーランド南東のオアマルの港では世界一小さなペンギン、ブルーペンギンたちのコロニーが観光の呼び物となっています。しかし、年々ブルーペンギンの数は減少。

そこでオアマルの人たちが取り組んだのは、人とペンギンが共生するための「トンネル作り」でした。

ペンギンが減った原因は
「観光客やクルマ」

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Photo:Oamaru Blue Penguin Colony

体長約30cm、体重は1kgほどの、世界一小さなブルーペンギンは、昼は海で狩りをし、日が落ちると群れでヒナの待つ陸地のコロニーへ帰ってきます。

オアマルのペンギンたちは交通量の多いハイウェイを通らなければならず、車のまぶしいライトに目をやられる可能性や、事故に遭う可能性が高かったそう。

また、ペンギンパレードを観察しようと、夜の道路で待ち構える観光客も問題になっていました。その物音やカメラのフラッシュが、ペンギンたちにとってかなりのストレスになっていたのです。

そこで「ペンギン専用のトンネル」が考案されたのでした。

トンネルのために
電線や水道管も移設

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Photo:Oamaru Blue Penguin Colony

ペンギン専用のトンネルは、全長25mにも及びます。元々、このトンネルはペンギン保護センターのいち海洋生物学者が提案したものですが、オアマルの行政や観光団体、地元企業などが協力し合ったプロジェクトにまで発展。

なんと、電線や水道管のインフラ設備さえもトンネル設置のために移動させたそう。

今年の9月に開通したこのトンネルは、危険だったハイウェイの下を通すことで、海とペンギンのコロニーを繋いたのです。

当初、地域住民からは
不安の声も

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Photo:Oamaru Blue Penguin Colony

トンネル設置後の経過は順調で、毎晩十数匹の群れがトンネルを渡って、コロニーに帰る姿が観察されています。

ペンギンには、一度安全だと判断できた道を習慣的に利用する習性があるそうです。

このプロジェクトに対して、地域の人々からは賛成の声が上がる一方、トンネルやペンギン誘導のフェンスによって、そのかわいい姿が観察できなくなるのでは?という不安の声もありました。

不安を訴えていた住民の人々も、トンネル入り口のカメラの映像や、安全に巣へと戻ったペンギンたちの姿を見て、ほっとしていることでしょう。観光客も以前と同様、決められた場所から特別な照明を当てられたペンギンのコロニーを観察することができるとのこと。

生き物と人の共生
そしてツーリズムも守られた

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Photo:Oamaru Blue Penguin Colony

ニュージーランドは今後、地域住民との共生を図りながら、ペンギンたちの数を増やしていく方法を模索していくそう。

自然環境の保護と地元の人々との共生、さらにツーリズムを両立させたオアマルの事例は、今後のブルーペンギンの保護活動のモデルケースとなるかもしれません。

Licensed material used with permission by Tourism Waitaki
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