太陽エネルギーで楽曲制作!「((( O )))」の12年計画とは?
フィリピンを拠点に活動するシンガーソングライター「((( O )))(The Sundrop Garden)」は、2018年から2030年までの12年間、毎年1枚ずつアルバムをリリースすることを発表している。
彼女について特筆すべき点は、なんといってもその制作環境。
太陽光で発電した電力のみを使って、自前のツリーハウススタジオを運営しているというから驚きだ。ここで作られた楽曲には、せせらぎや雨音、吹き抜ける風の音など、機械では再現できない“生の音”がふんだんに盛り込まれている。
© thesundropgarden/Instagram
このプロジェクトを通した彼女の夢は「わたしたちのさまざまなモノづくりの方法を、より持続可能なカタチに変えること」。
その環境を愛する姿勢は、楽曲制作に留まらず、ライブやSNSの投稿からも見てとることができる。
たとえばライブでは、環境専門家による講演や、植物や種を持ってきた人へのチケット割引、ゴミを減らすために水筒やタッパーの持参を促したりと、通常のライブではなかなか味わえない体験を味わわせてくれる。
投稿では、海辺のゴミを拾って、その製造元をタグ付けして投稿した人のなかから2人にアルバムをプレゼントする企画を発表するなど、音楽を通じた啓発活動が光る。
美しい楽曲、語りかけるような歌声、そして自然とファンへの愛。
日が降り注ぐスタジオで生み出される曲の「harvest(収穫祭)」(※1)を、今後も心待ちにしていよう。
※1/((( O )))は曲のリリースを「harvest(収穫祭)」と表現。
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