「Apple」104億円を投じた教育の平等への取り組みを発表
黒人への差別や暴力への批判が激化した2020年。
「この状況は変わるべきだ。Appleも変化のために熱心に取り組む」と約束した「Apple」CEOのティム・クック氏は、1億ドル(約104億円)を投じて「人種差別と正義のためのイニシアチブ(REJI) 」を発足すると発表していた。
そして今年、その具体案が明らかになった。
一つは「Propel Center」と名付けられた「歴史的黒人大学(HBCU)」の生徒たちのための教育ハブの設置だ。
プログラミングなどのデジタル知識のほかに、農業技術、社会正義やエンターテイメントビジネスなどをオンライン、またはキャンパス内で学べ、インターンシップを得る機会も提供される。
肌の色に関係なく、平等な教育機会を“推進”する役割を担う学習の地となる構想だ。
©Apple
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また、別の取り組みとして、デトロイトに「Apple Developer Academy」を開設。その地域の黒人コミュニティに属する若い起業家やクリエイターなどを対象に、iOSアプリビジネスでのキャリアを築くための、30日間の入門コースと10ヵ月から12ヵ月間の集中コースの2種類が提供される予定だ。
そのほかにも、Appleはベンチャーキャピタル企業やファンドに出資することを発表しており、有色人種たちのビジネス機会の拡大を目指す。
グローバル企業としての責任とその行動力を表明したApple。今後はその成果に、注目が集まるだろう。
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