猫が「マタタビ」にスリスリする本当の理由が明らかに!【研究結果】

猫に「マタタビ」のにおいを嗅がせるとどうなるかは、ご存知の通り。

突然酔っぱらったかのようにゴロンゴロン転がったり、くねくねしながらマタタビに体を擦りつけたりして、それはそれはかわいい。

しかし、この猫の「マタタビ反応」には、かわいいだけではすまされない重要な役割があることを、岩手大学などの研究チームが解明し、先日アメリカの科学雑誌「Science Advances」にて公開したのだ。

それは、なんと「寄生虫や伝染病を媒介する“蚊”から、身を守るための行動」であるというもの。

なんでも、マタタビには「ネペタラクトール」という成分が含まれており、この成分が猫のマタタビ反応を誘発するとともに、蚊を忌避・殺虫する活性を示すこともわかったのだとか。実際の実験でも、ネペタラクトールが頭に塗られた猫や、マタタビの葉に擦り付けをした猫は、蚊に刺されにくくなることを確認している。

さらにマタタビ反応中の猫では、多幸感に関わる神経系である「μオピオイド系」が活性化していることも明らかになったことから、マタタビを嗅いだ猫が「イイ気分」になっていることも証明された。

ちなみにネペタラクトールは、人の肌に塗布することでも蚊避けの効果が現れたとのこと。

猫のマタタビ反応は、300年以上前の書物にも記されているほど、人類にとって有名なものだった。にも関わらず、マタタビ反応の「生物学的な意義」についてはこれまで全くわかっていなかったのだという。

300年越しの大発見という点も感慨深いが、日夜ゴロゴロ転がることで、結果、人類にとっても有効な成分の発見に寄与してくれたのかと思うと、猫たちの愛おしさもひとしおである。

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