使い捨てマスクをリサイクルして「道路」を作る【研究結果】
マスクなどに使用されている不織布素材の多くは、じつはプラスチックの一種。つまり、自然界で分解されることなく何百年も残り続け、環境負荷が大きい素材なのだ。
そこで今注目されているのが、使い捨てマスクを再利用する技術。オーストラリアの「ロイヤルメルボルン工科大学」のある研究チームも、斬新な活用方法を開発したらしい。
彼らが打ち出したのは、再生コンクリート骨材のなかに細断されたマスクを混ぜるという手法。
マスクを含むコンクリートの強度を測る実験をおこなったところ、十分な強度と硬さを持ち合わせることが確認されたそうだ。さらに、マスクを含ませることでしなやかさと柔軟性もアップしたという。ただし、含有率が2%を超えると、強度と硬さが低下してしまうそうだ。
ちなみに、研究者たちによると、世界中で使用される不織布マスクは、一日で約68.8億枚に上ると推定されている。そのため「環境リスクを減らすことは、コロナの収束と並行してやっていく必要がある」と考えているそうだ。
この研究結果は、もしかしたらマスクの再利用方法のひとつの可能性としての重要な道標になるかも。
詳しい研究内容は、こちらから。
Reference: Science of The Total Environment
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