「アンコールワット」テーマパーク計画、白紙撤回へ
カンボジアの国旗にも描かれている世界的に有名な文化遺産「アンコール・ワット」。
そんな文化遺産のほど近くで、大規模なテーマパーク併設のリゾート施設建設計画が進んでいたのだが、その計画が頓挫していたことがわかった。
リゾート施設は、カンボジアの首都・プノンペンでカジノを運営している香港企業「ナガコープ」の計画によるもの。
同社は首都でのカジノ施設の独占契約を結んでおり、政府との関係は非常に近かったという。
しかし、今回の計画に対しては、文化遺産を保全する団体「IIC」が、「アンコール・ワット」の世界遺産選定理由である「卓越した普遍的価値」に影響を与える可能性を示唆。そして、同国文化庁が、その意見を反映した決断をおこなったとのことだ。
カンボジア文化省長のサム・マップ氏は「今回の計画自体に問題はないが、その規模に問題があった」と語り、「ナガやほかの民間企業から提案された将来の開発活動は、世界遺産の基準に準拠する必要がある」と方針を明らかにしている。
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