「IKEA」がデニムに新しい命を吹き込む
世界で加速する、ファッション業界の“廃棄問題”への取り組み。
さまざまな企業やブランドが解決に乗り出すなか、「イケア」から新たな動きが。
このたび「イケア」が着手したのは、ヨーロッパのジーンズ廃棄問題。オランダのデニムブランド「MUD Jeans」と提携した新プロジェクトで、古着のジーンズをカバーとして再利用した限定モデルの「KLIPPAN」が発売された。
Licensed material used with permission by ikea/Instagram
「KLIPPAN」のシャープなフォルムがデニムの色味とマッチしデザインも◎。
「イケア」によると、ヨーロッパでは一人あたり平均7着のジーンズを所有しているものの、ほとんどは最終的に捨てられてしまうという。しかも、そのうち再利用されるものは1%にも満たないそう。
この現状を打開するため、使い古されたジーンズに“新たな命を吹き込む”べく開発されたのが「KLIPPAN」のソファカバー。
こちらはリサイクルデニムを40%使用しており、普通にソファカバーを作るのと比べて27000L(リットル)も排水を減らし、カーボンフットプリントは67%カットすることができる。
「IKEA」は、2030年までに製品の素材を100%サステイナブルなものにすることを目標としていて、今回のプロジェクトはそのための大きな一歩だという。
ファッション業界の問題にも着手するサステイナビリティへの姿勢から、2030年の目標の実現が期待できる。
「イケア」と「MUD Jeans」、両者のこれからの歩みに注目だ。
Top image: © Inter IKEA Systems B.V. 2021