レトロ?逆に新鮮?「七色に輝く鏡面盤」は約40年前の今日、生まれた。
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
世界ではじめて商用CDが作られた日
「CD?ナニソレ?」。
今や音楽はダウンロードやストリーミングで聴くのが当たり前。たしかに、2022年現在、世界の音楽市場の売り上げは、約半分がデジタル配信によるもの。
でもね、昨年の3月に「日本レコード協会」が発表した資料によると、日本国内に限っていえば、楽曲の総売り上げのいまだ7割がCDをはじめとしたパッケージつきのソフトなのだとか。
で、あれば、1981年、つまりは40年前の今日、世界ではじめて商用CDが生産された日ってことを知っておいてもソンはないかと......。
そのCDに収録されていたのは、稀代のオペラ歌手の独唱でも有名コンダクター指揮によるオーケストラの演奏でもなく「ABBA」の『The Visitors』。そう、あの『Dancing Queen』や『Mamma Mia』でお馴染みの、あのABBAです。
翌年10月、複数のレコード会社から約50タイトルのCD音源がリリースされ、その10年後、音楽再生ソフトとして長年にわたって売り上げの王者に君臨していたレコードをその座から引きずり下ろす大躍進を果たしたのです。
実家のタンスや棚の奥を探してみてください。何枚か眠っているCDがあるかもしれません。もしプレイヤーがあるようなら、セットして、音を流してみてください。
レコードとも配信とも違う、CDならではの音楽体験がそこにあるかもしれません。