レトロ好きとガジェットマニアに贈る、古き良き「型落ち」ガジェット

現代の利便性って、もはやどこまで行っても最先端に辿り着けない気がする。レトロブームもそうだけど、もはや“便利すぎ”って飽きが来ないだろうか?

そんなわけで、今回紹介したいのが「ヒューレット・パッカード(HP)」が最近発売した、ちょっぴり風変わりな電卓

© @OfficeEquipmenD/Twitter

ヴィンテージ感溢れるこちらは、1982年発売のデジタル電卓「HP-15C」の復刻版こと「HP-15C Collector’s Edition」

HP-15Cは半世紀近く前に開発された液晶画面搭載の携帯電子計算機で、HP社の代表的な電卓の系譜に連なる一台。複素数や行列計算、数値積分から根源解明にまで対応し、セグメントLCDのディスプレイに10桁まで表示できるという。

価格は120ドルで、欧米のほか日本を含むアジア・太平洋圏への発送にも対応している模様。

当時の価格は135ドル、インフレ調整後は425ドルだったと考えると、コレクターズエディションの120ドルという価格はお買い得かも。

……ただ、現在は2023年。

スマホを起動すれば電卓は無料で利用でき、ついでに「プロセカ」やら「原神」やらと超複雑なオンラインゲームすら(ほぼ)無料でプレイできること、そして似たような電卓は10ドル程度で買えることを忘れてはいけない。

ほぼガジェットマニアかレトロ好き向けのインテリアだが、昨今デザインの世界では(タップやクリックだけのような)リアクションの薄いUIは廃れたとも言われているし、フィジカルのボタンを打って「音や反応を楽しむ」っていう意味では、一定の実用的な需要もあるのかも。

ちなみに、当時の「HP-15C」は現在でもeBayでは数百ドルで取引されるほど熱心なファンがいるのだとか。

最先端AI? 一昨日来やがれってね。

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