「もう遊ばない」大人気ボードゲーム、残念なリニューアル?

米マテル社が人気ボードゲーム「Scrabble」の新バージョンを発表。そのリニューアルが「残念だ」と話題を呼んでいる。

Scrabbleは、アルファベットの書かれたコマをクロスワードのように並べて点数を競うゲーム。

単語学習にも最適として、1948年の発売以来、28ヵ国語に展開され120カ国で1億6500万以上の販売数を誇っている。

そんな、世界中で根強い人気を誇るScrabbleだが、「残念なリニューアル」とは一体何が変わったのだろうか?

誰でも楽しめる?「Scrabble Together」が登場

新しいScrabbleは、両面設計。

片面は従来のScrabble、もう片面は「Scrabble Together」と呼ばれる新仕様になっている。

従来のScrabbleは点数制の個人戦で、単語の知識を披露したり、存在しない単語をつくって相手を騙したり……ときにずる賢い手法も使いながら、プレーヤーたちは各々点数稼ぎに勤しむ。

一方、新設された「Scrabble Together」では、「助っ人カード」の使用ができるなど他のプレーヤーとの協力が可能となっていて、あらかじめ決められた課題を20個をクリアするとゴール、勝利となる。

そしてこちらでは、点数制が廃止。助っ人カードを使い果たし、ゴールを達成できなかった人だけが負けとなる。

え?前のままで良かったんですけど……。

競争を嫌うZ世代をはじめ、誰でも楽しめる“インクルーシブ”なボードゲームに生まれ変わった、とのことだが……。

この方針は、従来のScrabbleファンからはかなり不評のようだ。

「簡単すぎてこんなのScrubbleじゃない!」「Scrabbleの魅力が失われた」「孫には従来版のもので遊ばせる」など、ネットでは散々ないわれよう。

筆者はZ世代だが、同じくこの“インクルーシブなScrabble”には惹かれなかった。むしろ、闘争心を燃やせる従来のScrabbleこそ、直接競う機会が稀な現代において、ゲーム的な価値があったのでは?

より多くの人に遊んでもらうことを願ってのリニューアル。「誰でも楽しめる」ようにしたはずだったが、かえって「誰も楽しめない」ものになってしまったのかも。

狙った万人ウケは誰からもウケない、ということかも知れない。

Top image: © iStock.com/Knaupe
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