巨大小惑星、114年後に地球衝突の可能性

終末パニックの代名詞的SF映画、ご存知『アルマゲドン』が現実のものになるかもしれない。

先日、米航空宇宙局(NASA)の研究者らが発表したデータによると、地球近傍小惑星ベンヌ」が114年後の2135年9月24日、地球に衝突する可能性があるという。

その確率、1750分の1。

確率は依然として低いものの、以前にも増して可能性は大きくなったと、研究者らは危機感を示している。というのも2018年の調査時では、衝突の可能性は2700分の1とされていた。

これにともない、NASAは以前より衝突回避のシナリオを複数用意してきた。そのひとつが宇宙船「HAMMER」。長さ9m、重さ8.8トンの宇宙船を直接小惑星にぶつけて物理的に軌道を変える方法。さらには、これに核弾頭を搭載し爆破の威力を用いるというものだ。

まさしく映画のラストシーン、それが現実のものに……? 他にもプランはあるものの、予想される地球衝突の日時に対しアクションが早ければ早いだけ、小さなインパクトで軌道を変えることができるという。

決定から宇宙船の建造、ミッション計画立案、小惑星に到達するまでの時間を見積もると、最低でも7年半はかかるというから、残された時間は決して多いとは言えない。

ベンヌの直径は560メートルほど。地球の重力がどの程度影響するかなど、細かい数値はまだ出てはいないようだが、仮に地球に衝突した場合、核弾頭ミサイルに匹敵する衝撃波は免れられないようだ。

Top image: © iStock.com/solarseven
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