Tinderに現れたのは、シェルターの動物たち!マッチングアプリでの新しい“出会い”に注目

マッチングアプリと聞けば、理想のパートナーと出会うためのツール、つまり恋人探しのイメージが浮かぶもの。

もちろんそれは間違っていないが、「パートナー」が意味する関係は、他にもあるようで……。

言われてハッとするようなアイデアを実現させたのは、ミュンヘンのアニマルシェルターだ。彼らが保護する犬猫のうち15匹を、人気マッチングアプリ「Tinder」のドイツ版プロフィールに掲載したのだ。

結果は予想を超えるもので、世界中に拡散され話題に。

ことの背景は“ステイホーム”で高まったペットの需要。だが、一時的な需要増加には、ロックダウンが緩和されることで放棄や遺棄が増えてしまう懸念があるそう。それが起こらないため、起こってしまった際に保護できる場所を空けておくためにも、一生を共に過ごせるパートナーを探す必要があったのだ。

とはいえ、メールやSNSだけでは不安。ということで、相手の愛を精査し信頼するための情報が詰まったマッチングアプリが採用されたというわけだ。

考えてみれば、動物譲渡とマッチングアプリの相性は良さそう。とくに、ブリーダーやペットショップと違ってシェルターの動物たちは、一匹ずつが様々な背景を抱えていたり、場合によってはカラダに障害を持っていることだってある。

出会う前からこうした情報を提示し、その上で愛すべきパートナーを探せるアプリの仕様は、動物保護の観点からはかなり良いものと言えそうだ。

ただ、マッチングの結果は明かされていないため、実際に理想の出会いがいくつ起こったのかは定かでない。

掲載された15匹のすべてが、無事に一生を共にできるパートナーと出会えたことを願うばかりだ。結果次第では、今後保護動物たちとの出会いの場として主流になるなんてことも。

シェルター、そしてマッチングアプリの新しい意義が広がることを期待したい。

Top image: © iStock.com/suemack
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。