「13080」──これは地球上に存在する「核兵器の数」です
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
International Day for the Total Elimination of Nuclear Weapons
(核兵器廃絶のための国際デー)
有史以来、核兵器が実戦使用された世界唯一の国・日本。
「国際連合(UN)」などの調査研究、発表によると、1945年8月に広島、長崎に投下された2発の核爆弾によって瞬間的、短期的に命を奪われた人の数は21万人超。一命はとりとめながらも、被害を受けた人数はその何倍にもなり、現在も全国で12万人以上がその後遺症などに悩まされています。
今日9月26日は、そんな多くの犠牲を生んだ兵器の撤廃を推進する「International Day for the Total Elimination of Nuclear Weapons(核兵器廃絶のための国際デー)」です。
憲章第1条に「国際の平和及び安全を維持すること」と記し、第二次大戦の終戦の年(1945年)の10月に設立された国連が真っ先に掲げたイニシアチブのひとつが、世界的な核軍縮でした。
しかし、その一方、1968年に採択された「核兵器の不拡散に関する条約」、通称「NPT」によって、原子力を使った大量破壊兵器を世界に蔓延させないための“抑止力”として、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5ヵ国に限り、国連は核兵器の保有を認めています。
相矛盾ともとれるそんな理由により、今も地球上には核兵器が存在しています。その数、13080(※)
人類と地球の未来を粉微塵にしてもおつりがくるほどのこの膨大な数に、違和感を覚えない人はきっといないでしょう。
「核のない世界へ」──。
今この瞬間は、もしかしたら夢物語のように思えるかもしれません。でも、まずはこの問題について話し合うことからはじめましょう。
なぜなら、人類の文化の発展は、テクノロジーや科学の発達によるもの以前に、言葉を使ったコミュニケーションの発達があったからなのだから......。
※2021年1月時点。上記5ヵ国以外の保有数含む。