羽田空港にて「D&I(多様性と調和)」をテーマとしたイベントが開催

世界の窓口、「羽田空港」。その5F、「フライトデッキトーキョー」にて、世界へ向けた一大イベントが催されている。

「ANA」の主催によって開催されたのは、「D&I=多様性と調和」をテーマとしたイベントで、その名も「HANEDA ダイバーシティ&インクルージョン」

© 日本空港ビルデング株式会社

SDGsの枠組みの一つである「人種、国籍、身体機能を超えた、多様性(ダイバーシティ)の素晴らしさ」を空港から発信するというもので、2つのフェーズに別れて展示が開かれる。

11月4日よりスタートした第1フェーズでは、世界的写真家であるレスリー・キーによる写真展が開催。

「WE ARE THE LOVE」と題された写真展は、オノ・ヨーコとジョン・レノンが愛と平和を歌った名曲「イマジン」に敬意を表したもの。

550ページにも及ぶ渾身の写真集が同名で販売されるほか、人種・性別・国籍を越えた著名人の写真約150枚が羽田空港を飾る。

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そのラインナップはじつに多様で、ビヨンセケイト・モスといった世界的著名人たちのほか、浜崎あゆみ北野武など日本からも多くの芸能人やアーティストが参加。

オマージュを捧げたオノ・ヨーコ本人も撮影しているということで、人種や国籍、性別はおろか、時間までも超える多様な“愛と平和”の表現となっている。

さらに、東京オリンピックにて国歌斉唱を披露したMISIAをキーが初めて撮影した、最新アルバム『Hello Love』のアートワークも初公開されるそう。

そして、12月1日より始まる第2フェーズでは、さまざまな分野のプロフェッショナルとハンディキャップを持つ人々からなる「クロスチーム」によるデザイン展「CHALLENGED DESIGN COLLECTION」が展開。

© 日本空港ビルデング株式会社

共創によって生み出される、未来のデザイン新たなワークスタイルを提案・紹介する企画で、それぞれのテーマに寄り添ったストーリー仕立てで展示されるとのこと。

さて、オリンピックでの問題もあって世界的に「多様性への意識に欠けた国」として認知されてしまった日本。

国際空港として世界にパイプを持ち、多様な人々の通り道である羽田空港で開催することで、世界に対して日本の明るい部分を発信できることを願うばかりだ。

また、世界に表明することで、今回のイベントに終わることなく、日本でもD&Iに対する意識と活動が継続的におこなわれていくことにも期待したい。

「HANEDA ダイバーシティ&インクルージョン」、イベント詳細は以下を参照。

【イベント概要】

<第1フェーズ>

■レスリー・キー氏写真展「WE ARE THE LOVE」

【開催期間】

2021年11月4日(木)~12月20日(月)9:00~17:00

※初日11月4日(木)は12:00~

【会場】

第2ターミナル5階フライトデッキトーキョー スカイデッキ南北通路

※12月1日(水)からは同エリア内にて第2フェーズもスタート。

<第2フェーズ>

■クロスチーム「CHALLENGED DESIGN COLLECTION」

【開催期間】

2021年12月1日(水)~12月20日(月)9:00~17:00

【会場】

第2ターミナル5階フライトデッキトーキョー

Top image: © 日本空港ビルデング株式会社
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