「人力車に乗ったDJ」とゆく鎌倉発「サイレントフェス」は新たなエンタメの形?

新型コロナウイルスにより、生活が大きく変化した現代からさかのぼること約800年の1224年12月26日。鎌倉で「四角四境祭」という祭りが開催された。

当時も現代と同じく疫病が蔓延していたそうで、この祭りは陰陽師にる疫病退散を祈る儀式だったそうだ。

それをオマージュした「鎌倉四響祭-Social DisDance-」という祭りが、「四角四境祭」が催されたのと同日の今年12月26日(日)に、これも同じ鎌倉で開催される。

会場は「鶴岡八幡宮」より伸びる参道「若宮大路」。そこに青龍、白虎、朱雀、玄武の四神獣をテーマにした4台の人力車を配置。それぞれの人力車には陰陽師に見立てDJが乗車し、人力車の周囲で「サイレントフェス」を開催するのだ。

「サイレントフェス」とは、専用のワイヤレスヘッドホンを装着し、DJやライブをオンタイムで共有する無音楽イベントのこと。

©Ozone合同会社

つまり、人力車は「ライブステージ」で、参加者は4つの人力車のなかから、好きなものを選び、このイラストのように鎌倉を練り歩きながら生のDJライブを自由に楽しむことができるというわけだ。

しかも、従来のライブとは違い騒音問題もなく、ソーシャルディスタンスも確保し、かつマスク着用オープンエアーアルコール消毒検温などの感染対策も徹底されている。

観光を楽しみつつ、遊びたくなったらヘッドフォンさえ着ければ、いつでもあたりはライブステージへの様変わり。

一見するとかなり奇抜な試みに感じるこの祭りだが、なかなか自由に行動できない現代の新しいエンターテイメントの形を示しているのかもしれない。

そして、約800年越しに同じ時間・場所で開催されることからも、現代版の疫病退散を祈る儀ともいえそうだ!

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Top image: © Ozone合同会社
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