きっとみんなも分かる。僕らが冬でもキャンプへ行く理由
待ちに待った冬がきた。
……なんて言ったら誤解されるかもしれないけど、冬だからこそ楽しめる遊びが、この世界にはたくさんある。
スキーやスノーボードはもちろん、冬のキャンプはどうだろう。今回、北海道ニセコへのドライブ&キャンプを楽しむべく声をかけたのが、キャンプ歴15年のフォトグラファー猪俣慎吾さん。
「去年も冬の北海道に来て、息子とキャンプしてたんですよ。冬のアウトドアって、ワクワクしますよね」
そんなひとことから始まった、12月のノース・トリップに密着してみた。
雪を求めて。
聖地、ニセコへ
飛行機で持っていける必要最低限のキャンプ道具だけ持参し、新千歳からはクルマで移動する。
市街地の積雪は、まだない。ただ、西へ西へ向かうと徐々に山が白んでいく。
中山峠を越える頃には「路面凍結情報」がラジオから流れてきて、向かう先の積雪が期待できた。
つい、悪路に挑みたくなる
冒険心
目的地がスキー場であれば、すでに道路やパーキングは除雪されていることも多い。ただキャンプ場となると、そうもいかない。
1本奥まったところにあるのが嬉しくもあり、冒険心をかき立ててくれる。
もちろん、4駆にスタッドレスタイヤと、準備は徹底する。とくに氷の上にうっすら溶けた水が重なっているときや、キャンプ場のタイトな曲がり道などでは気をつけなければいけない。
「もっといいサイトはないか」
「この先の景色がキレイそうだ」
そんなふうに突き進んでしまう気持ちも、キャンプ経験がある人なら分かってくれるはずだ。
薪ストーブ、男メシ、自分だけの時間。
「冬キャンプ」は静寂がいい
北海道らしい夕景に、ついカメラ。
テントと薪ストーブで、気分は無敵。
道中、スーパーで買った食材でビーフストロガノフ。
あぁ、来てよかった。
北の日が落ちるのは早い。夜はゆっくり火と遊ぶ。
猪俣さんに、改めて冬キャンプの魅力を聞いてみた。
「虫と人が少なくて静か(笑)」
冗談のようで、ホントの話。
「今はキャンプブームなので、夏とかすごかったですよね。一方で冬キャンプはそこまで人が多くないので、静かなんです。僕はこの無音の世界にとても癒されます。この場にいられることが幸せというか……。写真もキレイに撮れますしね」
無茶をするわけじゃない。
無事に家まで帰るのが、僕らの楽しみ方
迎えた、朝。
ひと晩くべた薪が、燃え尽きるころ。
うぅ、さすがにテントの外は寒い。
羊蹄山と朝日。日の出も6:50とゆっくり。
コーヒーと玉子焼き。こういう朝ごはんがうまい!
持ってきたのは、−19℃までいける寝袋。
すっかり青空。さて、帰ろう。
雪遊び、山遊び、火遊び。
とかく「危ない」っていうレッテルを貼られがちなアクティビティだけど、しっかり準備してルールを守れば、こんなに贅沢で、人間的な遊びは他にないのかもしれない。
「キャンプはあくまでも手段だと思ってるんです。ホテルに泊まってもいいし、キャンプをしてもいい。そんな選択肢のひとつとして、もっと自然に広まったらいいなと思います」と猪俣さん。
僕らの「本気の遊び」を支えてくれる
ブリザック VRX3
今回の旅の相棒として活躍したのが「ブリザック VRX3」というプレミアムスタッドレスタイヤ。この冬のブリヂストンの新作で「氷の上でも滑りに強い」という安心感が、極上の冬キャンプを支えてくれた。
BLIZZAKブランドは雪国装着率No.1*で、積雪と向き合う生活をする上では欠かせないアイテムのひとつだ。キャンプ場での細かい切り返しや、ツルッと滑りそうな早朝の凍った路面でも驚くほどしっかり曲がり、止まってくれた。
遊びに集中したいからこそ、余計な心配ごとやトラブルは起こしたくない。つまり転ばぬ先のなんとやら、ではないだろうか。
撮影協力:北海道ニセコサヒナキャンプ場