【大自然に学ぼう】キャンプに行くことで気づく、人生に大切な「14のコト」
キャンプは大自然の中に自分の存在そのものを溶かし込むことができる特別なアクティビティ。自然の中で呼吸することで、心も身体もそこにある新鮮な空気と一体化する。
都市生活を離れることで、自分の内面に語りかけてくる何かを見つける。ご飯だって、外で食べるだけで単純に美味しくなったりする。人生を考えるための時間をつくって、キャンプに出かけよう。そこには想像以上にたくさんの学びがあるもの。
01.
モノに縛られない生活
キャンプに多くの物はいらない。シンプルに寝床と、食料とくつろげるチェアー。必要最低限のものだけしっかりと用意できればいい。少し不便さを感じるくらいが、じつはちょうど良かったりもする。日常の生活では、決して気づくことの出来ない、「モノがない」ことのありがたみを噛みしめよう。
02.
創造力の育て方
自然のなかでは遊び方もいろいろ。河原で石をオブジェのように積み上げていくだけでもなぜだか面白い。自分の部屋に持ち帰りたくなる流木を見つけたときの歓びはひとしおだ。目の前にあるものを手にし、肌で感じて考える。自然の中で遊びながら、大きくなっていく「創造」の姿形を捉えていく。そこにある何かに気づいて、探して、考えて、大きくしていく。都会にいると忘れがちなことを、自然が思い出させてくれる。
03.
自力で生活する大切さ
自分のことは自分でする。そんな当たり前のことも、ついわからなくなってしまいがちだ。キャンプでは朝寝坊をするのは自由だけど、誰も朝食は用意してくれない。環境が変わることでそれまでの自分の甘さに気付くことがある。
04.
初体験に多くの学びがある
キャンプに出かけて初めて経験したことはたくさんある。魚釣りには適した時間帯があること、火でご飯を炊くときに焦りは禁物であること。何かひとつ、人より経験値の高いものがあれば誰だってヒーローになれること。大自然では、普段は小さくて地味で見えないようなことが、とても大切だってことに気づけるチャンスでもある。
05.
悩みなんて小さい!
清流に森の中に湿原に。キャンプに出れば、ありとあらゆるシチュエーションで、マイナスイオンをたっぷり全身に感じることができる。仕事のストレスもここでは皆無。流れる水を眺めたり星空をただ見つめているだけで、心のモヤモヤなんて消えてしまう。
06.
生きるためには
誰かを頼っても良い
アウトドアでやるべきことのすべてを一人でこなせる人はまずいない。食事のためには火が要るとして、火のおこし方は上手な人に教わるのが得策だし、テントを張る場所を間違えると、寝ている間に危険な目にあうこともある。
自分の身の回りに必要不可欠な知識は、独りで全部集めるよりも皆からかき集めた方がお互いにとって早くて簡単だったりする。
07.
スマホがなくても
何も変わらない
近年ではキャンプの場にもWi-Fiや電波があり、どこまでもソーシャルな環境が揃っている。でも、キャンプは非日常体験の場でもある。短期間でもいいから自分からスマホをOFFにしてみて?
自然の大パノラマや、朝もやの中で飲むコーヒーの美味しさ。それを目の前にいる仲間達と共有する。本当の魅力は、「いいね」の数なんて見なくてもわかるもの。
08.
「食」に詰まっている
知識・文化の面白さ
キャンプの食事はシンプルかつ手軽さ。腹ぺこの時でも、火をくべるところからスタートするから、いかに早くカンタンに作れるかが勝負でもある。薪で炊くゴハンの美味しさは言うまでももないけど、「簡単・早く作れて・無駄を出さない」の三拍子が揃った時、そこに詰まっている知識や文化、味だけじゃない感動があることも。
釣った魚をさばいて調理するにも、捌き方から調理の仕方まで、大昔から引き継がれてきた「アウトドア・フード」の歴史が詰まっていたりもする。缶詰ひとつとっても、保存食の大切さって普段思っているよりも大切なものだ。
コンビニで済ます食事では決して経験できない知恵が、きっと自然と身についていく。
09.
自然の厳しさを知り
さらに楽しむ
自然にとって、キャンプをするのが子どもだろうが大人だろうが関係ない。否応なしに多少の自然の厳しさを味わうことになる。都会にはいない虫を追い払ったり、硬くて狭い寝床を友達と分け合ったり、急な豪雨や冷たい風に、じっと耐えなければならない時もある。でもそんな出来事がむしろ楽しく思い出にもなる。
自然は刻々と変化していく。その度に、誰もが状況に応じて決断することが必要になる。キャンプにハプニングはつきものだ。そしてハプニングを楽しむことができるようになると、何が起きても動じない強い心を持つことができるようになる。
定期的に自然の厳しさに身を置こう。きっと忘れがちなことを、思い出すにはとてもいいきっかけになるはずだから。
10.
自然の「恵み」を
体感する大切さ
朝、しっとりと落ち着いた空気の美味しさを知り、夕暮れの光の美しさに気がつく。都会で1日のほとんどをPCの画面を見ながら過ごしていると、自然を感じる機会はない。そんな人はこの週末、自然の中へ出かけてみよう。エアコンの風邪じゃなくて、自然の風の清々しさを味ってみて。匂い、音、光、五感すべての鈍っていた部分が刺激されて、心も体もリフレッシュされていくのを実感できるはず。
ミシガン大学の研究者によれば、自然散策をした人は注意力と集中力が20パーセントも向上する。一方で騒々しい都会をしばらく歩いただけの人ではそうした改善は見られない。自然の音や風景を味わうことは、科学でも証明されている。
ウォール・ストリート・ジャーナルでも以下のようなことが語られている。
「自然に触れ合う経験は、人間の無意識下の注意力を活性化させる。それはたとえば、素晴らしい風景を見ながら人と会話したり、別のことを考えたりできる能力のことだ」
11.
自然の睡眠サイクル
がどれだけ重要か
人工的な光から遠ざかることで、体内時計は徐々に人間本来のスタイルへと戻っていく。都市生活から離れ、1週間野外生活のキャンプ体験を実施した人々が、乱れた睡眠サイクルから本来あるべきサイクルを取り戻せた。というコロラド大学の研究結果がある。
日の出とともに活動をはじめ、日が沈んだら寝床につく。そういった暮らしをすることで、体がみるみるうちに元気になっていくことを感じるだろう。
12.
人の優しさや
温かさに気づく
困ったときは、お互いさま。キャンプ中は何かと足りない用具が出たりするもの。不慣れな人ならテントの張り方もそんな場合でも、何の気兼ねなしに周りのキャンパーたちは、快く手助けをしてくれる。たとえば淹れたてのコーヒーをごちそうになったり、野外でするおすそわけって、とても楽しくて温かいもの。
13.
ゴミに対する意識
キャンプの心得として、「ゴミは自分で持ち帰る」は基本中の基本。自然へと入っていくのは自分たち。できるだけそのままの状態に留める努力を怠ってはいけない。都市生活に戻っても、キャンパー精神を忘れないことで、環境問題を考える上でも大きな気付きがあるはず。
14.
あらためて感じる
四季の美しさ
キャンプはシーズンごとに、自然の大らかさや美しさを五感に直接教えてくれるもの。木立をわたる鳥のさえずり、葉のこすれあう音、心地よいリズムを刻む川のせせらぎ。春先の冷たい朝には、乾いた空気の中に森の木々の呼吸が匂い立つ。初夏の自然に分け入れば、むせ返るような新緑の力強い香気。
都会にいると見えなくなってしまいがちな、本来自然が持っている四季の姿。普段は見えない自然の情報を見て感じることで、あらためて人間が本来持っている感性を取り戻すことができるのではないだろうか。