南国に移住して気づいた、人生に大切な7つのこと
カリブ海に浮かぶロアタン島(ホンジュラス)で生活する、フリーライターAmanda Walkins氏は、ワシントンD.C.からの移住組。南の島での実体験を綴ったブログから紹介するこの記事は、都会暮らしでは想像できないカルチャーショックの連続が綴られている。
だが、 Walkins氏は断言する。南国生活が、「人生において本当に大切なことを教えてくれた」と。
01.
電気がなくても全然平気!
島に住むまでは、電気なしの生活なんて考えもしなかったのに…。いざ島に住んでみれば、停電はざらに起こるもの。だけど、誰も困らないし何の不自由も感じない。
元々、私は電化製品に囲まれて生きてきた人間だ。パソコンにスマホにタブレット、誰にでも馴染みのある、これらのアイテム。停電になった時、唯一の“娯楽”だったインターネットが使えなくなった。ふとした瞬間だったけど、そのとき「呼吸」することを思い出した。波や風の音が聞こえてきて、すごくリラックスしていて。私がスマホをいじるのに夢中になっている間も、世界は回り続けているってことにやっと気づけたんだ。停電って外の世界から離れて、自分を振り返るいい機会なんじゃないかな。それに面白いことも起きる。
人間が電気を使えなくなったときにすることって何だと思う?それは、お喋り。隣にいる人に話しかける。都会の生活では、感じにくいことだった。
02.
本当に欲しいものは、
"創造力"で手に入れる
欲しいものがいつも手に入るとは限らない。でも、望み続けていれば本当に欲しいものを手にできるかもしれない。
たとえば、あなたが買い物にいったとして、鶏肉、パン、牛乳やトマトなど、欲しいものが全くなかったとする。もしくは、キッチン用品を直すための道具もないかも知れない。自分のお気に入りのランプにつける電球が売ってないなんてこともあり得る。
島ではそれが当たり前なんだ。欲しいものなんて手に入らない。でもね、そういう時に「創造力」を発揮すると、本当に必要なものを得ることができる!
今では、新しい料理を考えたり、ごちゃまぜにした料理から新たな発見をしたり、そういう過程が趣味のひとつにもなってる。レシピ通りにつくるだけが料理じゃない。欲しいものを手に入れる為に必要なことは、モノを手に入れることだけじゃないんだ。
03.
欲しいモノと
必要なものの違い
欲しいモノって、人それぞれ違うし本当は必要じゃなかったりもする。欲しいモノは日々意味が変わってくるものだ。
私たちはいつも、実際には必要なくても「あれが欲しい、これが欲しい」と口にする。欲しいモノと必要なものは、混合しがちだけど、本当は全然意味が違うんだ。
新しい服は必要ないよね。欲しいかもしれないけど、服がほつれているわけでもないし、文字通りバラバラにならない限り新しい服は必要ない。汚れが付着しても、穴が開いても、週に何回同じ服を着たって、別に困る訳じゃない。
もし、広告がなかったら、流行にとらわれることなんてないし、どんなスマホや車を持っていても気にしない。島の人は、そんなこと全然気にしてなかった。ここにいれば、欲しいモノは見つからないって当たり前のことなんだけど、本当に必要なものは何にもないって気づかされる。そして、それに気づいたとき、とてつもない開放感を感じるはずだ。
04.
旬の味覚を味わう醍醐味は、
この上ない喜び!
私が住んでいたワシントンD.C.は、農業マーケットの中心でもあったから、あらゆる食べ物がすぐ手に入った。でも、島には船が毎日やってくる訳じゃない。だから地元のものに頼らなければならない。
でも、季節の食べ物は健康的で、安くて、なにしろワクワクする!味も濃いしフルーツはどれもジューシー。甘い蜜を味わうためにカシューアップルの木から実をもぎとる瞬間は最高だし、その日に捕れた新鮮なロブスターに勝るものなんてない!
島にいると、新しいフルーツの季節が来たなとか、違う魚を釣れる時季だなって予期できるようになる。
春のはじめに島を車でドライブするときは、必ず窓を開けておく。そうするとマンゴーの甘い香りが胸いっぱいに広がってくる。車を道の端に止めて、ひとつもぎ取ってみてもOK!誰も訴えたりなんてしない。島の人はそんな小さなこと気にしていないから。
05.
私たちを動かしているのは
“時計”じゃない
時間は概念であって、あなたを支配するものではない。“島時間”は本当に存在するけど、島にあるのはそれだけじゃない。島の人は、観光客がくつろいでいる様子を眺めるのが好きだ。みんなが腕時計を外して、スマホをホテルに置いてきて、「どこにいなきゃいけない」とか、「どこにいるべき」とかっていうことを忘れていく変化を目の当たりにできる。
スケジュールさえ決めてしまえば、日々をどう過ごすかを頭で考えれば済むことだ。新しい1日は、日が昇るときに始まるし、日が沈むときに終わる。毎日はそれぐらいシンプルなもの。太陽は時計によって動かされているわけじゃないし、あなただって自分の意志で生きている訳だから。
時間をもっとシンプルに考えることができたら、あなたの人生は大きく変わるはずだ。
06.
海は、あらゆる病を癒す
“万能薬”のようなもの
風邪を引いていた人間が、海に入ることで治ってしまったりすることもある。単純な話、潮風を浴びただけで心はリフレッシュされるし、とてつもなく生きていることを実感させてくれる。
都会の空気を吸い続けてきた後に、こうやって今、海岸のそばで暮らしていると、まるで今までの時間を取り戻しているみたいな感覚に陥る。それぐらい自然の力は偉大なんだ。
07.
島での生活に
後悔する人はいない
恋人と過ごす大切な時間だったり、ゆったりと解放された時間、人生を楽しむ為に過ごした時間を後悔する人なんていない。これまで綴ってきたように、ゆったりとした島時間や、人との繋がりを一度遮断して、新しい関係を紡ぐこと。欲しいモノと必要なものを理解することを振り返ってみてほしい。
世界は日々回り続けている。あなたがどんな時間を過ごしても、その事実は変わらない。周り続ける世界のスピードを速くしたり、遅くしたりすることはできないから、その流れに身を任せて楽しむこと。これに尽きる。
私は今、終わりの見えない水平線を眺めながら、ビーチチェアに座って人生を楽しんでる。それを後悔したことなんて、ただの一度もない。
Licensed material used with permission by Amanda Walkins