110番は警察、119番は消防。では、118番は?
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
「118番の日」
日本で政府が認めている「緊急通報用電話番号」がいくつあるか知っていますか?先にお伝えしますが、答えは「3つ」です。
「110番が警察で、119番が消防。あとは......117とか?」
いいえ、117は「時報」、ついでに177は「天気予報」を知れるサービスなので緊急通報ではありません。
2000年5月1日施行の「改正電気通信事業法」によって、非常時の連絡先として110番、119番に並んで設置されたのは「118」という番号。
はじめて聞いたという人も少なくないかもしれません。
今日、1月18日は、緊急通報用電話番号・118番の認知向上のため、日本のとある機関が設けた「118番の日」です。
この記念日を定めたのは、海の安全を守る「国土交通省」の外局にあたる「海上保安庁」。そして、118という電話番号は、海難事故や法令違反、不審事象など、海にまつわる緊急通報のための番号なのです。
海上保安庁の公式サイトに掲載されている、通報に則した内容の例は以下の通り。
・海難、人身事故に遭遇した、または目撃したとき
・密猟・密輸・密航事件等の情報を得たとき
・油の排出等を発見したとき
・不審船、漂流・漂着木造船を発見したとき
多くの人が日常生活のなかで出くわす機会がそこまで多くない事例がずらり。
それも理由のひとつにあるのでしょうか、2021年の架電件数42万6133のうち、有効だったものは、わずか5000件程度......。つまり、全架電の99.5%にあたる42万件は緊急通報という目的に沿ったものではなかったのだとか。(※)
文字通り、“緊急”の際に生活者をサポートしてくれる心強い存在である110番や119番、そして118番。
くれぐれも通報の際は落ち着いて活用しましょう。
※非有効架電(42万1046)の内訳は「間違い電話/122421」「いたずら電話/13519」「無言電話/182721」「着信時の即断/102385」。