トルクメニスタン大統領、50年以上も燃え続ける「地獄の門」の消火活動を指示。なぜ?

1月7日、中央アジア南西部に位置する国・トルクメニスタンのグルバングルイ・ベルドイムハメドフ大統領が、専門家に対し50年以上も燃え続けている「地獄の門」の消火活動をおこなうよう指示した。

そもそも「地獄の門」とは、直径70m深さ20mの巨大クレーターであり、同国の観光名所だ。多くの人々が半世紀にわたって一度も消えることがない炎を目にしようと足を運んでいる。

「地獄の門」が生まれた説はいくつかあり、旧ソ連時代の掘削工事で誕生したというのが有力だ。

1971年、地下にある石油・天然ガスを採り出そうとしたところ、地面が崩落して巨大な穴が。ガスが広がるのを防ぐために点火したところ、時間が経つにつれ火は小さくなっていくはずが、現在も燃え続けるという結果に......。

グルバングルイ・ベルドイムハメドフ大統領は、2010年にも「地獄の門」の消火活動を指示したが、それが叶うことはなかった。今、それを再び行う理由は、環境近隣住民の健康に悪影響を及ぼしているからだという。

観光名所がなくなる可能性があるのは同国にとって痛手かもしれないが、人為的に作り出されたものであることを考えると、消火は当然といえるのかも。

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