タイ「秘島」の人気ビーチ、来年1月から観光客の受け入れ再開

アンダマン海に浮かぶ真珠と称されるタイ・プーケット島。その南東の沖合に真珠の粒が点在するかのような美しい島々が点在する。それがピピ諸島だ。

そして、今やピピ諸島の代名詞ともいえる人気観光スポットが、ピピ・レ島のマヤビーチ。エメラルドグリーンの海と背後に迫る石灰岩。このビーチを一躍有名にしたのは、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』だ。

さて、タイ国立公園管理当局は、ピピ島マヤ湾への観光客受け入れを来年1月1日より再開することを明らかにした。じつに、3年半ぶりとなる再開。そう、新型コロナウイルスによるロックダウンからの回復ではない。

映画公開以来、静かな海には一日平均6000人の観光客が訪れ、過去20年でタイで最も人気の観光スポットのひとつと化した。日帰りでのみ訪れることができるビーチには、1日ツアーのゲストを満載したボートが何隻も、ひっきりなしに訪れるようになり、結果サンゴ礁が壊滅的打撃を受けることに。

こうして2018年6月、マヤビーチは閉鎖され、当局によるサンゴ礁の再生プログラムがスタートした。

ハットノッパラットタラムコピピ国立公園の当局者や海洋生物学者らのサポートでふたたび美しい姿を取り戻したマヤビーチだが、再開にあたり、いくつかの制限が設けられることに。

観光客を載せたボートの湾への侵入禁止(島裏側に設置された埠頭で乗降する)、訪問は最大で1時間、さらに一度に桟橋に停泊できるボートは8隻まで、さらに訪問時間も10:00〜16:00までとなる。

かなりストレッチな規制にも思えるが、自然保護の観点から考えればこれも致し方なしか。秘境がいつまでも秘境であるためにも。

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