日本に「季節」はいくつある?答えは「24」です。
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
雨水
「春は曙、やうやう白くなりゆく山際すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」。
これは、鴨長明による『方丈記』、兼好法師(吉田兼好)の『徒然草』と並んで“日本三代随筆”のひとつに数えられる『枕草子』の書き出しです。作者は、平安中期に活躍した女流歌人・清少納言。
天皇家でときの皇后を文化的側面からサポートする、いわゆる家庭教師のような役回りをこなすほど教養豊かな人物がそう綴ったように、日本は春夏秋冬、四季それぞれの特徴が際立っている彩あふれる国です。
緯度、経度、海流や地形など、さまざまな要素が複合的に絡み合いながら完成した、奇跡の環境。そこにこの国の文化ならではの繊細さが組み合わさり、日本には、いわゆる四季を各6つ、計24に分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」なるものが存在します。
祝日にもなっている「春分の日」や、かぼちゃを食べる風習でお馴染みの「冬至」もその二十四節気のひとつなのですが、今日、2月19日がその古(いにしえ)の暦でなんと呼ばれているか知っていますか?
答えは「雨水(うすい)」。理由は「雪が雨に変わり、雪解けがはじまるから」なのだとか。
移り変わる季節の刹那を切り出した、じつにロマンチックな呼び名だとは思いませんか?
ちなみに、気になるすべての二十四節気は以下。
それぞれの季節を想像しながら記憶してみるのも一興では?
【春】
・立春(りっしゅん)/2月4日頃
・雨水(うすい)/2月19日頃
・啓蟄(けいちつ)/3月5日頃
・春分(しゅんぶん)/3月21日頃
・清明(せいめい)/4月5日頃
・穀雨(こくう)/4月20日頃
【夏】
・立夏(りっか)/5日5日頃
・小満(しょうまん)/5月21日頃
・芒種(ぼうしゅ)/6月6日頃
・夏至(げし)/6月21日頃
・小暑(しょうしょ)/7月7日頃
・大暑(たいしょ)/7月23日頃
【秋】
・立秋(りっしゅう)/8月8日頃
・処暑(しょしょ)/8月23日頃
・白露(はくろ)/9月8日頃
・秋分(しゅうぶん)/9月23日頃
・寒露(かんろ)/10月8日頃
・霜降(そうこう)/10月24日頃
【冬】
・立冬(りっとう)/11月7日頃
・小雪(しょうせつ)/11月22日頃
・大雪(たいせつ)/12月7日頃
・冬至(とうじ)/12月21日頃
・小寒(しょうかん)/1月5日頃
・大寒(だいかん)/1月21日頃