WHOの大気質基準をクリアした国、いくつあるか知ってる?
2021年に世界保健機関(WHO)が示す大気質基準をクリアした国がいくつあるかご存知だろうか?
答えは、ゼロ——。
WHOの「PM2.5が1立方メートルあたり5マイクログラムを超えてはいけない」という基準をもとに6,475の都市を対象に調査した結果、1国たりとも基準を満たしていなかったという。
ちなみに、大気汚染を監視しているスイスの企業「IQAir」の調査結果では、わずかに3.4%の都市が基準をクリアしているとのこと。
一方で、PM2.5の濃度が推奨値の10倍もある都市は、93もあるんだそう。
© IQAir/Twitter
大気汚染が最も深刻な国は、前年同様にバングラデシュ。首都別に見ると、インドのニューデリーがワースト1位だ。ちなみに、日本は92位にランクインしている。
気になる隣国の中国はというと、じつは年々改善していて、大気汚染ランキングは前年の14位から22位まで下がっている。ただ、まだまだ大気質がよいとはいえないのが現状だ。
大気が汚れていると、健康に悪影響を及ぼす可能性がある。国や地域別のランキング結果に一喜一憂するだけでなく、世界がひとつになって環境改善を目指したい。
ランキングの詳細は、こちらをチェック。
Reference: No country met WHO air quality standards in 2021, survey shows, Interactive global map of 2021 PM2.5 concentrations by city
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