なんとも言えない感情にさせる「#corecore」って知ってる?
最近、TikTokで#corecoreとともに投稿される、ディストピアな動画の数々が話題をよんでいる。
そもそも「corecore」という言葉の意味は?俗語辞典である「Urban Dictionary」によると……こう。
“脱構築アートの一種で、内省的なコンテンツ”
もう少し噛み砕くと、さまざまなビジュアル(動画や画像など)のクリップを合わせることで言葉にできない感情を引き出すコンテンツ、といったところだろうか。
たぶん見たほうが早いので、#corecore(コアコア)の一例をご覧いただきたい。
© kamrynmarie._ / TikTok
なんとも言えない……。そんな気持ちになったのでは?
ちなみに、上記動画は「現代社会の辛さ」をテーマにしたもの。資本主義社会で生きることに疲れたと訴える人々が、虚無感を抱いている人々についての記事と重なり合う。
これ、一見暗いコンテンツに思えるトレンドだが、1.3万超えのいいねが集まるということからも、多くの「共感」を集めているということがわかる。
「重い感情を抱えているのは自分だけじゃないことを思い出させてくれる」それがcorecoreの魅力であり、社会が求める“ポジティブ”さの反対をいくもの。「NBCニュース」はそんなユーザーの声を紹介している。
ちなみに、最近では「#hopecore」というものも浮上し始めている。
名前の通り、希望を抱かせる内容で、ともすれば現代社会で蔑ろにされがちな“人間であることの喜び”を引き出してくれるんだとか。
スピーディーにコンテンツを消費することが当たり前の世の中、スワイプし続ける指を一度止めて、ふと人生を考えさせる。ある種の「哲学的コンテンツ」は、今わたしたちが密かに欲していたものなのかもしれない。
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