性別も障害の有無も関係ない。「FABRIC TOKYO」の次なる試みは……?

オーダーメイドビジネスウェアブランドの「FABRIC TOKYO」は、2018年より「渋谷モディ」に実店舗を設けてサービス提供をおこなってきた。

そんな同店舗が渋谷モディのリニューアルに際して、そのコンセプトである「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」、つまり多様かつ排他的な施設を目指すことに共鳴しアップデート。

これまで「性別を問わない」というコンセプトのもとで運営してきた同店舗が、今度はそこに障害のある方体型に個性のある方も気軽に利用できる場としての価値をプラスして、3月17日より再オープンした。

©株式会社FABRIC TOKYO
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このリニューアルでは、来店者の視点に立った店舗作りを目指し、バリアフリーを導入。

パラアイスホッケー銀メダリストの上原大祐氏の監修のもと、車椅子の方でも快適に、楽しくオーダーメイドができる空間を実現した。

大きな車椅子でも回転できる充分なスペースに、ドアノブなどの衝突の恐れがある突起物を排除。

フィッティングルームの天井には、横になった状態でも全身をチェックできるように鏡を設置する工夫もなされている。

また、リニューアルオープンに際して、知的障害のあるアーティストの作品を世に送り出している福祉実験ユニット「ヘラルボニー」とのコラボレーションアイテムもリリース。

第1弾としてヘラルボニーが契約する3名の作家によるアートを裏地に使用したジャケットが発表され、すでに店舗での予約受付が始まっている。

どんどん多様性を増す社会のなかで、この取り組みも注目すべき事象の一つとなるだろう。

©株式会社FABRIC TOKYO
Top image: © 株式会社FABRIC TOKYO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。