【新技術】涙一滴で「病気の有無」を診断できる！

中国の温州医科大学に所属する研究者が、涙から病気の有無を診断できる技術「iTEARS」に関する論文を発表した。

学術雑誌『ACS Nano』に掲載された内容を見てみよう。

「iTEARS」は、体の中にある多くの細胞が出している「エクソソーム」という物質を利用する。これには細胞や身体機能の健康状態が記録されていて、それを分析すれば病気にかかっているかどうかを判断できるそうだ。

じつは同じようなシステムはすでに存在している。患者の血液や尿からナノフィルターを通してエクソソームを抽出し、それを分析する技術だ。

しかし、従来の方法では自宅で簡単に検査はできないため、涙から診断できるようナノフィルターを改良し、「iTEARS」が開発されたとのこと。

まだ「iTEARS」の商品化については明らかになっていない。どこでも簡単に検査できる手軽さは、病気の早期発見を大きく促進するだろう。