「ソニー」とSF作家が描く「2050年の東京」って?

世界的に“想像さえしていなかった日常”を経験している現在から、どんな“未来”が描けるのか。

それでもいつかくる「2050年の東京」を、「ソニー」のデザイン部門であるクリエイティブセンターがSF作家とコラボレーションし、豊かな想像力によって提示している。

“Sci-Fiプロトタイピング”という、SF(サイエンス・フィクション)を用いて未来を構想する技法から導かれた未来への道のりは、WEBサイトにも記されていて、それがじつに興味深い。

そのひとつである「未来年表」架空の社会技術の変遷を、現在から2050年までの時系列に整理したもの。

各年代に列挙されているのは、次のようなこと。

<2022‐29>
・モルディブで海上都市の建設が開始
・脳波を使ってデータ入力するBMI(Brain-machine Interface)入力デバイスが登場
・継続的に記録された個人の表情データ・脳情報などから感情や気分の状態推定・予測が可能に
・遺伝子検査が一般化

<2030‐39>
・個人の体験を、視覚/匂い/温度などの感覚情報と心理状態も含めて記録し再現・共有できるようになる
・コミュニケーション能力をもつ業務用人型歩行ロボットの実用化
・五感を再現するAR/VRで、自宅にいながら仮想現実を旅する没入型ツーリズムが普及
・海上に設置する「海上スマートシティ」の開発が各地で始まる

<2040‐49>
・自分の代わりに仮想人格を使ったAI/ロボットが仕事を行えるようになり、余暇時間が増大する
・デジタル通貨をベースとしたデジタル経済圏が形成される
・遺伝子的・価値観的マッチ率などが計算可能に
・感覚拡張を可能にした滝のマスクの普及。香りのデジタル化

<2050>
・AR/VRを使った自分自身の仮想人格と共存するようになる
・ロボットの外科医や料理人が登場
・仮想人格も、市民権が得られるようになる
・老化が完全に治療できる。健康寿命120年時代の到来

※年表は架空の話です。実際のソニーの商品、サービス等には一切関係ありません。

ほかにもさまざまな未来の様子が描かれているが、それは現実となって目の前に姿を著(あらわ)すかもしれない。

そのとき、あなたは誰のとなりで、どんな気持ちでその世界に在るだろうか。

『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping Web』
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/oneday2050/

Top image: © ソニーグループ株式会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。