もう子どもにPRしない!と「ユニリーバ」が宣言

“私たち”ではなく、保護者が決める。

「ダヴ」や「Lux」などのブランドを展開する、世界最大級の消費財メーカー「ユニリーバ」が発表した、子どもに向けた広告の新たな方針が話題を呼んでいる。

現在、飲食業界では世界中のほとんどが13歳以下への広告に制限をかけているが、その年齢を16歳まで引き上げようというのが同社の新しい方針だ。

内容は以下の通り。

  • 16歳以下の子どもをSNSを含めたどんなPRの対象にもしない
  • 16歳以下の子どものデータを収集、保存しない
  • 16歳以下のインフルエンサーやセレブ、またはその年代に影響力を持つ有名人をPRに採用しない
  • 透明性と開示性をもった規定をインフルエンサーに提供し、インフルエンサーのコンテンツ自体に子どもへの影響力を制限する
  • 教育キャンペーンや特に要求されたものなど一部例外を除いて、引き続き当社ブランドや商品を学校でPRしない
© Unilever/Twitter

ユニリーバのアイスクリーム部門「ウォールズ・アイスクリーム」の会長Matt Closeは、同社公式サイトにてこう述べている。

「最終的なゴールは、広告からの影響を減らすことで、私たちのような飲食業界ではなく、保護者が子どもたちのために適切なおやつを選んであげることだと思います」。

子どもの肥満化が懸念されるなか、消費を促すだけの広告ではなく、子どもたちの健康のためになるPRへのシフトチェンジは、より多くの企業が注目すべきことなのかもしれない。

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