「ユニリーバ」が広告に「ノーマル」という表現を使用しないと宣言!
3月9日、「ユニリーバ」は「ノーマル(普通、標準)」という言葉を広告やパッケージで使用しないことを宣言した。
© Unilever/YouTube
女性が男性よりも“弱い”こと。男性が “男らしく” あること──。
人が知覚し、経験する「ノーマル」は、本当にそうなのだろうか?
さらに、人のための動物実験やプラスチックによる環境汚染、森林破壊など犠牲を伴うことは「ノーマル」なのだろうか?
そういった問いかけに、ユニリーバははっきりと「NO」と答えている。
その「ノーマル」の代わりに「ポジティブビューティー」というビジョンを掲げ、多様な価値を受け入れ、公平で、サステイナブルな美しさを推進していくそうだ。
具体的には、パッケージなどで扱う人の体型、サイズ、プロポーション、肌の色などのデジタル修正をすべて止め、製品に使用する資源の量を上回る150万ヘクタールの土壌、森林、海洋の保護と再生を2030年までに支援していくとのこと。
ユニリーバの製品は、毎日10億人以上に使用しているといわれているが、ユーザーに「ポジティブビューティー」の想いは伝わるのか。そして、世界はどう変わっていくのだろうか。
今後の人々や地球の変化に注目だ。
Reference: Unilever 2021
Top image: © 2021 NEW STANDARD