ビル・ゲイツ、激怒!「Xbox」開発時の知られざるエピソード
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
日本で「Xbox」が発売された日
おへや時間が増え、新たな趣味に“ゲーム”を加えた人も多いのでは?
「ソニー」が展開する「PlayStation」、“ファミコン”で一世を風靡した「任天堂」の「Nintendo Switch」や「wii」、そして高性能CPUを搭載したゲーミングPCなど数あるなかで、通好みなタイトルのラインナップやスペックを誇るのが、かの「マイクロソフト」が世に送り出したマシン「Xbox」です。
今から21年前(2002年)の2月22日は、そんな「Xbox」が日本で発売された日です。
巨大テック企業が日本のマーケットにかける期待と熱量は相当なものだったようで、当時の会長であるビル・ゲイツ氏が発売日に合わせて来日。お昼の人気番組「森田一義アワー 笑っていいとも!」に出演し、司会のタモリ氏に、Xboxの日本第一号機を直接手渡すなどド派手なPR活動がおこなわれました。
が、じつは、このハイスペックマシンの開発時、“あること”が当のゲイツ氏の逆鱗に触れ、発売が危ぶまれる事態に陥ったのを知っていますか?
マイクロソフトの最高責任者であるビル・ゲイツ氏を激怒させた“あること” 、それは──開発中のXboxに自社が誇るOS「Windows」が搭載されていなかったこと。
開発がスタートした際、複数のプランが同時に進行しており、Windowsを積んだモデルも検討されていました。が、家庭用ゲーム機ならではの特性から、マイクロソフトのOSを搭載しないモデルをメインに開発が進められていたのです。
それを知ったゲイツ氏は「社に対する冒涜だ!」と激昂。一時は「開発中止もやむなし......」と、その場にいた関係者たちは観念したといいます。しかし、会議参加者たちの必死の説得により、Xbox開発プロジェクトは続行が無事決定し、晴れて世に送り出されることとなったのでした。
ゲイツ氏が声を荒げた理由もわからなくはないですが、ときを経て、今では無限に広がるメタバースへの玄関口として、そして、ゲーム中の喉を潤すドリンクを冷やしてくれる冷蔵庫へと進化を遂げたXboxは、世界中のゲーマーから愛される人気ゲーム機となったのでした。