ビル・ゲイツが選ぶ「今夏に読むべき5冊の本」はコレだ!
ビル・ゲイツ氏による毎年恒例の企画「夏に読むべき5冊の本 2020」が今年も発表された。
同氏は5年前の「TED Talks」において“疫病が大流行することを予言”していたことも話題になったが、そんな卓越した未来予測の能力は日頃の読書の賜物であることは間違いない。
今回紹介された5冊のうち4冊は邦訳が出版されているので、気になったものはぜひ読んでみてほしい。
01.『The Choice』
イーディス・イーガー(邦訳未出版)
ビル・ゲイツ評/アウシュヴィッツに収容されていた16歳の女の子がなんとか生き延びてアメリカで精神科医になるまでの物語。半分は回想記で、もう半分は彼女のトラウマ処理の手引きであり、彼女が困難に立ち向かう姿勢は多くの人に希望を与える。
02.『クラウド・アトラス』
デヴィッド・ミッチェル
ビル・ゲイツ評/数世紀を隔てた6つの物語が相互に関連するSF作品。私は一番初めの話が気に入っており、もしあなたが人類の最良と最悪についての本当に魅力的な話をしたい気分なら、私と同じくらい夢中になると思う。
03.『ディズニーCEOが実践する10の原則』
ロバート・アイガー
ビル・ゲイツ評/これは、私がここ数年で読んだなかで最高のビジネス書の1冊。ビジネスに関して見識を得たい人も、単におもしろい読み物を探している人も、誰もが歴史上もっとも変革的なディズニーの時代を見守った彼の話を楽しむことができるだろう。
04.『グレート・インフルエンザ』
ジョン・M・バリー
ビル・ゲイツ評/1918年に大流行したインフルエンザ、通称「スペインかぜ」の発祥からメカニズム発見までを追いかけた作品。いまだかつていない時代を生きている私たちに対して、バリーは知るべきことをほぼすべて教えてくれる。
05.『絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか』
アビジット・V・バナジー&エステル・デュフロ
ビル・ゲイツ評/2019年の「ノーベル経済学賞」を受賞した2人による著作。現時点でもっとも頭のよい経済学者である両名によるこの本は、米国のような裕福な国で最前線にある政策論争に焦点を当てることによって、不平等と政治的分裂を取り上げている。