読むだけで「ホワイトハウス」の内部を覗ける本があるんです

どこか厳格な雰囲気が漂い、歴代のアメリカ大統領とその家族が住む「ホワイトハウス」。あの建物の中を歩き回り、外からは見えない「秘密の部屋」を覗いてみたい。こんな私の勝手な好奇心を叶えてくれる本がある。毎日あの白い建物の内部で(覗き見はしないが)働いている人たちの、証言が集められた『使用人たちが見たホワイトハウス』だ。

この本は、筆者が過去や現在にホワイトハウスで働いたことがあるスタッフ(執事、ドアマン、シェフなど)を中心に取材して作り上げたもの。彼らが語るこれまでの大統領やファーストレディーの話は、「ヒラリーが、大統領を本で殴ったのはまず間違いない」など、ニュースで見るものよりももっと、人間味が溢れている。

400ページを超える本の中から、とりわけ印象に残っているのを紹介したい。

イメージとは正反対の一面も
ヒラリー・クリントン氏

取り乱した姿を見せたりせず、表情は比較的いつも「安定」しているからだろうか、ヒラリー氏のイメージには、温かさや柔らかさというものは、あまり感じられないところがある。
 
しかし、元ハウスキーパー長の目には「ポジティブな影響を与える存在」に映ったということだ。

「ヒラリーは、働く女性にはたいへん好意的でした。わたしの部下ともいい関係を保っていましたし、どのハウスキーパーともうまくコミュニケーションを取っていました。一人ひとりの長所や短所も見抜いていましたね」

しかし、コロコロ要求を変えるところがあったため、スタッフによっては対応に困った人もいたそう。

ジョンソン大統領の
異常なこだわり

ケネディ大統領の時代、ジャックリーン・ケネディ夫人がホワイトハウスに入居後すぐに様替えに力を入れた、なんて話も書かれていたが、「こだわり」関連で一番驚いたのは、ケネディ氏が殺害された直後、副大統領から昇格したジョンソン大統領に関すること。

「私が一日で一万人の軍隊を動かせるなら、お前がバスルームを私の望むように修理できないはずはない!」

主任配管工はこう怒鳴られ、5年以上もシャワー騒動に振り回されて疲労困憊したという。ジョンソン氏が望んでいたのはどうやら、針が突き刺さるような痛さや消防ホースと同じくらいの水圧があるシャワー。そして、火傷するほどの熱湯がお好みだったとのこと。

このようにユニークな話は1冊の中にぎっしり詰まっているのだが、反対に使用人たちが好印象を持っていた大統領や夫人もいる。

どんなことでも喜んでくれた
ブッシュ大統領とバーバラ夫人

2001年〜大統領になったブッシュ氏の父親である「パパ・ブッシュ」。

元々お金持ちだったブッシュ大統領夫妻は、歴代大統領に比べて使用人たちと生活することに非常に慣れていたという。そして、どんなことでも喜んでくれたため、スタッフもすぐに打ち解けたとのことだ。

また、意外だったのがファーストファミリーは私的な経費を全部自分たちで負担し、それには食費やクリーニング代も含まれるという。バーバラ夫人のように、高額な請求書にも全く動じない場合もあれば、ファッションアイコンでも知られていたケネディ大統領の夫人「ジャッキー」は、食費代を削減するためにスタッフに相談を持ちかけていたというから驚きだ。

本当のお金持ちとそうでない人の違いとはこういう事なのか、と妙に関心させられてしまった。

読み進めていくにつれ、今まで知らなかった有名人たちの裏話や人柄が見え、最後まで楽しむことができた。正直、自分が生まれる前の大統領の話もたくさん含まれていたが、読み終わった後、本の中に出てきた歴史的な出来事を動画サイトで検索して振り返ったり、自分なりの楽しみ方もできる1冊だった。

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