BTS、ホワイトハウスを訪問
大人気K-POPアイドル「BTS」がホワイトハウスに招待された。
この歴史的とも言える訪問、なんでもバイデン大統領が個人的に招待したそうで、海外アーティストのホワイトハウス訪問は異例中の異例。
そして、去る5月31日、米バイデン大統領との対談によって実現した。
大統領と多様性の環境づくりについて話し合われたそうだが、折しもこの日は「アジア・太平洋諸島系米国人文化遺産月間」の最終日。近年、アメリカで増加する「アジアンヘイトクライムと差別」について話し合うことも重要な議題の一つであったそう。
アメリカにおけるアジア人のインクルージョン(包括)とレプリゼンテーション(表象)を内外的に示す意味合いも含まれていたに違いない。
いまや、誰もが知る世界的ポップスターとなったBTS。彼らに全世界へと希望のメッセージを伝える「青年大使」としての期待もホワイトハウスは持っていたようだ。いわばユース世代の代弁者としての支持を得たなかでの、この度の訪問。
対談前、記者会見の席でメンバーはこう思いを口にした。
「アジア系アメリカ人を含めたヘイトクライムは他人事とは思えない。非常に悲しい問題です。この機会を通じて、再び声をあげたい」。
ホワイトハウスは以下のようにコメントを残している。
「多様性と包括の重要性を議論しつつ、青年大使であるBTSのプラットフォームを活かして、希望的で前向きなメッセージを世界に広めていきたい」と。
新型コロナウイルス感染拡大を機に、米国内で噴出したアジア人への暴力や差別。これを受け、アメリカでは2021年4月に「COVID-19 Hate Crimes Act」法案が可決された。
「多様性」ばかりが謳われる現代社会において、その根底には、いまだ潜んでいる人種差別。
真にグローバルな世界で手を取り合うために、私たち一人ひとりに出来ることはなにか、常に能動的に考えられる自分でありたい。