週末「家ごもり読書」のすすめ
(TABI LABO編集部6選)
春うらら、桜も見ごろでお出かけにはもってこいの季節です。
それなのに……この春に限ってはそうもいきません。家にこもって、NetflixとUber Eatsで過ごす週末もいいけれど、こんなときだからこそ「家ごもりでじっくり読書」はいかがでしょう?
ここに紹介するのは、TABI LABO編集部のスタッフが選んだとっておきの一冊。もちろん、ジャンルも内容もバラバラです。だってTABI LABOですから。
名作文学をひとつずつパッケージした
「手紙」のような小説
『文鳥文庫』は、名作文学をひとつずつパッケージした、手紙のような小説です。長くても16ページしかありません。
わたしが受け取った手紙は「メロスは激怒した。」という書き出しから始まっていました。そこには、人を信じることの大切さについて、たとえば、信じられているからこそ、その想いを糧に前へ進むことができるのだと書いてありました。
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『文鳥文庫 日本文学8名作』
(文鳥社)
パリの人々の息吹や、街の時間を味わえる一冊
20年間パリに暮らし、ファッション誌のパリ特派員として、翻訳家として、現地からパリの最新情報を日本に紹介してきた著者、村上香住子が手がけた、きわめつけのパリガイド。
日本にいながらにして、読むだけでパリの人々の息吹や、街の時間が目の前にひろがります。大人のパリが味わえるエッセイです。
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『パリ・スタイル 大人のパリガイド』
村上香住子著
(リトルモアブックス)
たまご料理が大好き!という人へ
「玉子を食べると、それだけでいつでも、しあわせな感覚に包まれる」。パリで大人気のベーカリーレストラン『ローズベーカリー』のオーナーシェフであり、この本の著者ローズ・カッラリーニの言葉です。
玉子の多彩ぶりを褒め称える本は世の中にたくさんありますが、玉子を食べることが大好き!というシンプルな気持ちひとつで書かれたものは、『How to Boil an Egg』くらいではないでしょうか。
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『How to Boil an Egg』
ローズ・カッラリーニ著
(Phaidon Press)
メルボルンの暮らしとアイデアがつまった
ビジュアルブック
パッ!と目に飛び込んでくる鮮やかな色合いが特徴の『Lunch Lady』は、手にとってパラパラとページをめくっているだけで、気分が明るくなってくる本。
オーストラリアの家庭でつくられた、簡単にできる手づくりランチや、暮らしをより豊かにするためのアイデアが紹介されています。テキストは英語ですが、写真やイラストも豊富です。
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『Lunch Lady』
Kate Berry編集
(Lunch Lady Magazine)
「庭仕事」から学ぶ
自然と人生の本質的な結びつき
20世紀ドイツの文学者は、生粋の“庭師”でもあったようです。その証拠にヘッセの後半生は、執筆以外の時間をほとんど自らつくりあげた庭で、四季折々の草花や樹木に囲まれて過ごしていたことが、この本を通して私たちが知る事実。
ヘッセの私生活を“のぞき見”していくうちに、こんなことを思いました。彼こそが「植物男子」の先駆者だ!
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『庭仕事の愉しみ』
ヘルマン・ヘッセ著
岡田朝雄訳
(草思社)
ひとつずつ、自分を紐解いていく本
『PICK ME UP』は、各ページに書かれている質問に答えを書き込んだり、お題にそって行動してみることで、自分自身がどんな思いを抱えているか、何をしたいのかが簡単に可視化できるという本。
心がモヤモヤしていて晴れないときは、気張らずに、そのままの状態でペラッとこの本を開いてみてください。
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『PICK ME UP〜 書くたびに自分がもっと好きになる〜』
アダム・J・カーツ著
関根 光宏訳
(ワニブックス)