運命の一冊に出会うには?読書のプロが教える「本を選ぶ力」をつけるコツ

より充実した読書習慣を送るために重要なのが、読む本を「選ぶ力」。本を選ぶには誰の意見を聞けばいいの?本当に良い1冊に出会うには?自分の成長のためにはどうしたらいいの?など、本の選び方のヒントをお教えしましょう。

01.
まずは、自分のいる
ステージを把握する

わたしは、SNSについてのセミナーを定期的に開催しています。「Facebookの上級者向けノウハウが学べます!」と強調すると、たくさん人が集まります。しかし、そこに参加する人の7〜8割がFacebook初心者なのです。一方、「Facebookの初心者向けのノウハウが学べます!」というセミナーを開催したところ、普段の半分も人が集まりませんでした。

初心者に限って、基本的な使い方すら知らないのに、なぜか上級のノウハウを知りたがるのです。しかし、情報も知識も、自分のステージに合ったものでなければ成長のためのエネルギー、栄養にはなりません。自分のいるステージを把握し、今の自分に本当に必要な本を読む。それだけで、自己成長は何倍も加速します。

02.
どの本を読むのか?
1冊1冊を真剣に選ぶ

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つまらない本を10冊読むことと、本当に良い本を1冊読むこと。どちらが自己成長に役立つでしょう?答えはもちろん、後者です。
しかし、「本当に良い1冊の本」はそれほど多くありません。私の場合、月に30冊読んで、「この本、凄いな」と心から思える本に1冊出会えれば非常にラッキーです。「本当に良い1冊の本」に出会うのは、野球でいうと「ホームランを打つ」のと同じこと。本をたくさん読んでいるのに成長できない人は、ホームラン本となかなか出会えていない。つまり、本選びの方法が間違っているのです。

「たくさん読む」のではなく、「どの本を読むのか?」にフォーカスし、1冊1冊を真剣に選んでいく。そうすることで、真に自己成長につながる「ホームラン本」と出会う確率を飛躍的に高めることができるのです。

03.
プロが推薦する本を読む

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週刊誌や新聞などに載っている書評欄は本選びに役立ちますが、私が特に参考にするのは「◯◯の専門家が選ぶ今週の1冊」のようなコーナー。その道のプロが、最近読んだ本の中で、とっておきの1冊を紹介しています。週刊誌や新聞に書評を書くレベルの人たちですから、1ヶ月で数十冊、人によっては100冊以上の本を読んでいるかもしれません。

つまり、そこで推薦される本は「上位100分の1」の本といえるのです。「誰かが推薦している本」からある程度候補を絞って、最後に「自分の選択眼」で決断して選ぶほうが、ハズレが少なく、効率がいいのは間違いないでしょう。そして、その「推薦者」は、あなたが尊敬できる人、信頼できる人を選ぶといいのです。そのほうが、「良書」である的中率は高まるはずです。

04.
自分だけの「情報フィルター」を
準備しておく

「セレンディピティ」という言葉があります。探しているものとは別の価値がある何かを見つける能力や才能のことです。言ってみれば、ふとした偶然やきっかけにひらめきを得て、幸運をキャッチする能力です。同じく、「本のセレンディピティ」というのも、間違いなくあると思います。

しかし、偶然に出会っているようで、それは実は偶然ではありません。どの本棚の前を歩き、どこに目を光らせているのか。私たちは何もしていないようで、無意識に注意力を働かせて、「選択」しているのです。 ですから、自分の興味や関心、欲しい情報や知識はどういうものなのか。そういった、自分だけの「情報フィルター」を準備しておくだけで、今までと同じように書店を歩いたとしても、「素敵な本」と出会う確率は倍増するでしょう。

05.
選ぶべきは
「知っていることを深める本」or
「知らないことを学べる本」

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人が成長するためには、2つの方法があります。「長所伸展」と「短所克服」です。自分の得意な分野、能力をさらに伸ばすのが前者、自分の不得意な分野、苦手な分野を克服するのが後者です。

読書の場合は、知っていることを深める読書、知らないことを学ぶ読書と言い換えてもいいでしょう。 これを踏まえて、あなたが本を選ぶ場合、「長所伸展」と「短所克服」のどちらを目的にしているのかを明確にしておくべきです。
読書が苦手な人は、興味のあるジャンル、自分の読みたい本の領域から「長所伸展」的に読んでいく。その後に本を読む習慣ができて、ある程度「深読」できるようになってから「短所克服」に取り組むと、物凄い効果が出るはずです。

読んだら忘れない読書術
コンテンツ提供元:サンマーク出版

樺沢紫苑/Zion Kabasawa

精神科医、作家。札幌医科大学医学部卒。大学病院、総合病院、単科精神病院など北海道内の8病院に勤務。米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学。うつ病、自殺についての研究に従事。帰国後、東京にて樺沢心理学研究所を設立。メールマガジン、Twitter、Facebookなど、累計40万人以上のインターネット媒体を駆使し、精神医学、心理学、脳科学の知識、情報をわかりやすく発信している。

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