レトロな佇まい&味わいがエモい「ナポリタン」を生んだ街・横浜のアレコレ
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
ナポリタンの日
カレーライスにハンバーグ、ピラフ、オムレツ、エビフライなど、数ある定番の洋食メニューのなかでも、その素朴な佇まいと味わいが老若男女問わず人気の「ナポリタン」。
今日4月29日「昭和の日」は、昭和レトロな雰囲気満点の一皿・ナポリタンを盛り上げるべく、ケチャップをはじめとするさまざまな調味料などを製造、販売する「カゴメ」が制定した「ナポリタン」の日です。
ナポリタンの起源については「『ホテルニューグランド』ではじめて提供された」や「洋食レストランの老舗『センターグリル』が発祥」など諸説ありますが、その多くに共通しており、ほぼ確実とされるのが「横浜生まれである」ということ。
米海軍・東インド艦隊を率いるマシュー・ペリーの開港要求、俗に“黒船来航”と呼ばれる出来事(1853年)から6年後、アメリカ、オランダをはじめとする5ヵ国と条約を結んで外国船舶の受け入れを開始した神奈川・横浜。
そのメニュー名から、パスタの本場であるイタリアの都市・ナポリを連想させつつも、同地には存在しないとされるMADE IN JAPANのパスタ料理......否(いな)、スパゲティは、古くから日本の窓口としてさまざまな海外の文化を受け入れ、交わり、独自の進化を遂げた多くのオリジンを世に送り出してきました。
食の領域では、件のナポリタンをはじめ、パン、アイスクリーム、牛乳、ビールが、その他のジャンルとしては、新聞やガス灯、鉄道、石けん、マッチ、自転車、さらにテニスコートや競馬などが、横浜で生まれて日本全国に広がったものなのだそうです。
ゴールデンウィーク、横浜で元祖・ナポリタンを堪能しつつ、日本のはじめてを巡る旅なんていかがですか?